私の口は喋らなくていい事を喋るのが上手らしい*4部【名探偵コナン/トリップ】

149話 ページ20

「…ふぅ」

少ししてから口に当てていたハンカチを離し一息吐いた

目の前にはパソコンのキーボードの上に倒れ込む女性

…まさか幹部のトップが女性とは

いやはや〜〜強い女の人は好きですよ


それにしても私の演技力やばくないですか？？？カンストしてますよね？？？
やばいなーー女優になれるわ
死にたくない一心で頑張っただけですけど


ていうか鞄の中に睡眠薬入のガス缶が何で入ってんだよ…よく見たらナイフとか銃まであるし
銃刀法違反で私捕まるやんけオイオイベルモットさん〜〜

ウィッグも何種類かあったから降谷零っぽい色にした♡似合うかしら！！！！(似合ってない)

あ、とりあえず連絡しないと

「あ、ベルモットさん、眠らせました」

「やるじゃない、じゃあ其奴の姿に変装して」

「いや私ウィッグ被るくらいしかできないんですけど」

「とりあえずウィッグ被って其奴の身包み剥がして着なさい」

ベルモットはそう言うと、指紋認証して入ったままの携帯も忘れずにね、と付け足した


とんでもないこと言い出したぞこの人
私女の人の服ひん剥く趣味とかないんですけどーーーーけどーーーー

え、でも…とぐちぐち躊躇っているとベルモットさんは大きく溜息を吐き一言

「死ぬか着替えるかどっちがいいの」

「着替えます」

脅しじゃねえかくそ…

…ごめんな幹部さん…私こんなところで死にたくないので…

150話→←148話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す