【ツイステ】N e m o

No.29 ページ35

(監督生side)



5つ目の御札を確認し終えたところで、私は次は何をすればいいんだろと端末を顔まで持ち上げた


「…えーと、結界がつよつよのつよと分かったのはいいんですけど、次はどうするんですか…？」

〔監督生氏〜こっからが重要なんすよ〜〕


それを聞いとるんやろがいとツッコミを心の中で付け加えると、パイセンが〔さっきの画像もっかい見て〕と促した



〔五芒星。つまり星型正五角形。もう見て分かると思うけど、中心に五角形が出来るのが五芒星ね〕

「はぁ…それは見てわかりますけど…」


それがどうしたと言うのだろう




〔魔術豆知識その1。交点が多い図形は護りとして強い〕

「交点…ってつまり線と線の交差する所ですか？」

〔イエス。ほら監督生氏、五芒星の交点探してみて〕



言われ、私はジッと画像を見た

考えるまでもないというか…




「中心に5つありますね、交点」

〔んで、その5つの点が織り成す図形は？〕

「…五角形だ」

〔正解〕


つまり御札の効力が一番強く現れるのはこの五角形で囲まれた範囲ということ、とパイセンが続けた



〔そしてその範囲内にある建物といえば…〕

「図書館！」

〔そ。ネモって子が今何処にいるか知らんけど、図書館におびき出して閉じ込めようってわけ〕

「なるほど！わかりやすい！」

〔ふっひひ、どもー〕



御札の効果は「厄災を封じ込める力」だと思われる

だからそこにネモを閉じ込めるって事か




〔次にやること分かったっすか〕

「ネモを誘い出す！」


力強く答え、私は仲間と合流すべく踏み出したのだった









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ネモは食堂にいた


皆が魔法を使ってネモをジリジリと図書館の方へと追い詰め、私は背後から指示を出す



「くらえ！」

「あっちに行きなさい！」

「ふな"ぁあ！」

「ちょ、グリム飛び火してる！！」



『う、ぁあ…』


火を岩を風をぶつけられ、ネモが呻くように後ずさった




『う、うぅ』


反撃も一応あるが弱々しい

…私達を傷付けないようにしてるのかもしれない


ネモが仕掛けた攻撃はツノ太郎が相殺していた。っょぃ





「図書館だ！」


あと少しで目標物


五角形の範囲に入ってからネモの攻撃は段々と弱体していった




「カリム！余所見をするな！」

「あぁ…」


図書館に入るとそんな声が聞こえた

攻撃が危うく当たりそうだったカリム先輩をジャミル先輩が叱る




カリム先輩の表情は固く強ばっていた

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