第293夜 ページ10
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(セドリックside)
騎士団での制限された生活が始まった
僕、A、ルーピン先生、シリウスさん、マッドアイにトンクスさん
それから時折本拠地にはキングズリーさんや学校の先生たちが訪れることもあった
大人ばっかりの空間で気後れしていたが、もうすぐウィーズリー家の子達が来ると聞いて少しホッとする
あとルーピン先生やトンクスさん、それから意外なことにシリウスさんなんかは、僕が過ごしやすいように色々と気を遣ってくれてくれて、それなりに充実した日々を送っていた
ただ、問題は山のようにあるのだけど…
「部屋から出るなと言っただろうJr。その憎たらしい顔を私に向けるな！」
『水くらい飲ませてよ』
「煩いその口を閉じろ！」
ある時は水を飲みに居間に降りてきたAにシリウスさんが怒って一悶着あった
僕が定期的に水差しを持っていく事で何とかそれは解決した
「服を貸せだと？図々しいにも程があるな」
『…手持ちが少ないんだ、仕方ないだろう』
「俺は貸さん、他をあたれ」
ある時は着替えに困ったAが古着でいいから貸してくれと家主に相談したところ、にべもなく拒否されていた
僕の服を貸すのと、洗濯の回数を増やす事でその場は一応の解決に至った
「物音が五月蝿くてかなわん。うちで暴れるなよ小僧」
『……掃除してるだけ』
ある時は埃まみれの部屋を掃除しているAにシリウスさんが小言をぶつけていた
魔法が使える僕やルーピン先生で掃除は引き受けるよと言ったが、やってもやっても湧き出る埃にAは諦めたように『もういいよ、ありがとう』と扉を閉ざした
「うちのものに勝手に触れるな。誰が触っていいと許可した」
『……』
「あ、いやあの、これは僕が借りてたやつで、僕が一緒に読もうって」
「君はいいんだよセドリック。だがお前は駄目だヘルエレガルJr」
ある時は一緒に本を読んでいるとAだけが怒られてしまった
読んでいたのは僕がシリウスさんから貸してもらっていたブラック家の蔵書
真剣に読んでいただけに、駄目と言われてAは珍しく落ち込んでいた
僕の時は快く貸してくれたのに、Aが絡むとシリウスさんは途端に器が狭くなる
その場は読書会を解散することにした
それからというもの、Aは中々部屋に入れてくれなくなってしまった
…こんな事が日常茶飯事で起きている
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雪乃 - 面白すぎて一気に読んでしまいました…！！話の展開にとてもワクワクしてます！！更新応援してます！ (2021年12月17日 0時) (
レス) id: c79f44231f (このIDを非表示/違反報告)
ﾆﾉｺｺ(プロフ) - アロンさん» ありがとうございます…(T_T) 更新頑張ります！！ (2021年12月15日 4時) (レス) id: c7287fd7d7 (このIDを非表示/違反報告)
ﾆﾉｺｺ(プロフ) - 卵のたまごさん» ありがとおぉおおおぉおお！！！！ (2021年12月15日 4時) (レス) id: c7287fd7d7 (このIDを非表示/違反報告)
アロン(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです！！更新待ってます！頑張ってください！ (2021年12月12日 19時) (レス) id: ed0e3e5242 (このIDを非表示/違反報告)
卵のたまご(プロフ) - 好きだぁぁぁぁぁぁぁ…！！！ (2021年12月7日 22時) (レス) id: d5144cc3f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾆﾉｺｺ
| 作成日時：2021年9月12日 16時
