第47夜 ページ2
また、この日がやってきた
ホグワーツ新学期まであと少し
今日は朝から屋敷しもべ妖精に叩き起され、服に着替えさせられ、両親に連れられダイアゴン横丁に赴いていた
約一年前もここで色んなものを買い揃えたけど、殆ど新品のまま使われることもなかったなぁ、とぼんやり考える
僕は自他共に認める素行不良だけど、幸い留年することもなく次は二年生だ。一年生の時と違って新しく購入するのは教科書だけなので今回はとても楽だった
ぶっちゃけ授業に出る気が無いので教科書もいらないんだけど、そこは父様の無言の圧力に負けて大人しく購入することにした
その父様は今、母様と一緒にデートに行っている
普段厳しい父様だけど何年経っても母様とはラブラブイチャイチャなので、ある意味尊敬してる
そんな二人の熱愛ぶりを知っているので、僕は買ってもらった教科書を手にぶら下げながら『適当に時間潰してるからランチでも行ってきてよ』と二人を送り出した
だから今は一人でフローリシュ･アンド･ブロッツ書店で並ぶ本を眺めていたわけだけど、なんだかさっきから店が騒がしい
『なんだろ…"ギルデロイ・ロックハート サイン会"？ この人、教科書の…』
辺りを見回すと上階の窓枠にかかった大きな横断幕が目に入る
そのデカデカと書かれた名前に見覚えがあって手に持っていた教科書に視線を移すと、今回の指定された教科書の大半がロックハートの著書だった
見るからに面白くなさそうな本だ
そんなことを考えていると、長い列のその先でサインをしていたロックハートが顔を上げて「もしやハリー･ポッターでは？」と興奮したように囁いた
ロックハートの視線を辿ると、困った様に眉を寄せたハリーが人垣によってロックハートの横に連れられて行っていた
『うわぁ…』
それから逃げようとするハリーの肩に腕を回して演説を始めた彼を僕は引き気味に観察し、やっと解放されクタクタになったハリーに同情の眼差しを向けた
そこで、よく見るとハリーだけじゃなくロンやハーマイオニーも一緒に居ることに気付き、僕は挨拶だけでもしようと彼らに声を掛けた
『こんにちは、久しぶりだねみんな』
「A！」
「あなたも来てたのね！」
「休暇はどうだったかい？」
『まぁまぁだよ』
それぞれに返事を返してから、僕は彼らの後ろで佇む夫婦に視線を向けた
『こんにちは、ウィーズリー御夫妻
僕はA･ヘルエレガル。Aって呼んでね』
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たると - 誕生日が、一緒だー!!!!!!!!!!!やったー!!!!!!!!!!!!!! (2020年11月22日 18時) (
レス) id: 4d06b37767 (このIDを非表示/違反報告)
ﾆﾉｺｺ(プロフ) - 雪見だいふく魚味さん» ご指摘ありがとうございます！Miss.とMs.が混ざった謎の新しい単語を生み出してしまいました…笑 修正しておきました、報告感謝です！ (2020年2月16日 23時) (レス) id: cf3401d433 (このIDを非表示/違反報告)
雪見だいふく魚味(プロフ) - １つ気になったのですが、第94夜の『Mis,』って，『Ms,』ではないか？と思いました。英語はまだ習い始めたばかりなので，そう言う表現もあるのかもしれませんが，少し気になったので，報告させていただきました。長文失礼しました。 (2020年2月16日 22時) (レス) id: 2d7f9b3bbb (このIDを非表示/違反報告)
ﾆﾉｺｺ(プロフ) - オタクさん» ありがとうございます！ ハリーみたいに真っ直ぐなザ･主人公もいいけど、ちょっと複雑な主人公も良いですよね！これからも二人の対比にご注目ください！ (2019年7月16日 0時) (レス) id: cf3401d433 (このIDを非表示/違反報告)
オタク(プロフ) - 光と闇の主人公同士ですな。素晴らしい (2019年7月15日 2時) (レス) id: 3a06b234dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾆﾉｺｺ
| 作成日時：2019年2月8日 21時
