第14夜 ページ16
(ハリーside)
僕とロンにとって金曜日は記念すべき日になった
大広間に朝食に下りていくのに、初めて一度も迷わずに辿り着いたのだ
「今日は何の授業だっけ？」
「スリザリンの連中と一緒に魔法薬学さ。スネイプはスリザリンの寮監だから絶対贔屓するぞ」
喋りながらトーストを齧っていると、ヘドウィグが僕の皿の上に手紙を置いていった
僕に手紙が来るなんて初めてで、急いで破るようにして開けた
「それ誰から？」
「ハグリッドだ！ 今日の午後、お茶に来ないかって！」
返事を書いてヘドウィグに持たせてやった後、僕達は入学して初めての魔法薬学の授業へと足を進めた
魔法薬学の授業でもまず最初に出席をとった
スネイプは僕の名前を意味ありげに読み上げて、最後に「A･ヘルエレガル」と呼んだ
しかしやはりというか、ヘルエレガルの姿はなかった
「ヘルエレガルのやつ、もう5日連続で来てないぞ
どういうつもりなんだろう…？」
ロンが隣で首を傾げる
スネイプは一度名前を呼んだきりそれ以上はヘルエレガルのことは何も言わず、代わりに演説を始めた
「このクラスでは杖を振り回すような馬鹿げた事はやらん。我輩が教えるのは、名声を瓶詰めにし栄光を醸造し、死にさえ蓋をする方法である＿＿＿ただし、我輩がこれまでに教えてきたウスノロたちより諸君がまだマシであれば、な話だが」
大演説の後は教室中がシーンとなった
「ポッター！」
スネイプが突然僕を呼んだ
「アスフォデルの球根の粉末にニガヨモギを煎じたものを加えると何になるか？」
「分かりません」
僕はすかさず答える
しかしスネイプは鼻で笑い、またもや質問してきた
「もう一つ聞こう。ベゾアール石を見つけて来いと言われたら、どこを探すかね？」
僕はまた「分かりません」と答えようとした
その時
『山羊の胃だよ。大抵の薬に対する解毒剤になるんだ』
ふと後ろから声がかかって、僕だけじゃなくてクラス中が振り返る
そこには組み分け式以来、5日ぶりに姿を見せたヘルエレガルが微笑んで立っていた
『こんにちは、ハリー
隣、いいかな？』
そうヘルエレガルは聞いてきたが、彼は僕の返事を待たずにストンと隣に腰を下ろした
『あ、あと教科書貸してくんない？
部屋に置いてきちゃった！』
彼はなんというか…、一言で言うと、肝っ玉が大きい
かもしれない
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一ノ瀬 潤(プロフ) - 深掘りしたやつ公開範囲制限されたのですね😭見れなくなって残念です (6月14日 22時) (
レス) id: de4baf91a8 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - はぁ⁉︎めちゃくちゃ好きなんですが~⁉︎読み始めたばかりなのですが、応援してます！！！ (2023年4月17日 21時) (レス) @page2 id: 58fc769308 (このIDを非表示/違反報告)
あまおうよりとちおとめの方が好き(プロフ) - 主人公の塩がちょうどいいくらいで好き (2023年2月2日 23時) (レス) @page27 id: 98a18d93d3 (このIDを非表示/違反報告)
Web版さん - この神作品を今の今まで知らなかったｯ！！もう最高です！主人公くんの心境とかの変化がゆっくり変わっていてとても読みやすいです！ あと「作者様って本派の人だｯ！」ってことに気づいてとても嬉しかったです！これからゆっくりではありますが一気読みしてきます！！ (2021年9月23日 21時) (レス) @page50 id: 902e47dacc (このIDを非表示/違反報告)
ネココロネ - こういう作品、ほんといいてすよね！もう、全部一気読みしてしまいました！ (2021年2月19日 7時) (レス) id: 58abb9e774 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾆﾉｺｺ
| 作成日時：2019年1月24日 23時
