第13夜 ページ15
いつの間にか運び込まれていたトランクを開けて魔法で部屋に片付けていく
ローブもシャツも脱ぎ捨てて大きめのパジャマシャツ一枚だけになる
誰もいないんだから、多少だらしなくてもいいよね
屋敷しもべ妖精がせっかく整えてくれたベッドにボフンと飛び込み、魔法で勝手に片付けられていく荷物をボーッと眺める
途中、魔法栄養薬剤が行き場を探すようにうろちょろしていたが、今日は何もする気が起きないので指を振って適当にテーブルの上に置くことにした
『シャワーは…明日でいっか…』
とにかく今は何もする気が起きない
明日の授業の予習をしてみるとか、教科書を開いてみるとか
ただ、唯一の大きな窓から射し込む月光を何も考えずに只管眺めていた
今日は色んなことがあったなぁ…第五の寮っていうのもビックリした…
けどただこうして一人体を伸ばして寛げる居場所が出来たなら、割に合ってるのかな
この時がずっと続けばいいのに
．
．
(ハリーside)
次の日、ロンと大広間で朝食をとった時も廊下を歩いている時も授業中も、好機の目が僕をずっと捉えて離さなかった
授業は初めてのことでワクワクもしていたけど、こうも視線に晒され続けていると気が滅入ってしまう
そういえば、ヘルエレガルは視線に慣れていたなぁ
大広間で堂々と歩いていた姿を思い出すと、僕はたちまち彼の姿を探すようになっていた
でもどこを見渡しても、あるのは僕の顔を見ようと周りをうろちょろする野次馬の顔ばかり
授業は別なのかもしれないと最初は思ってたけど、変身術の授業でマクゴナガル先生が「ヘルエレガル！Mr.ヘルエレガルはまた遅刻ですか！」と言っていたのでどうやら違うみたい
ちなみに変身術の授業には終ぞ現れず、マクゴナガル先生はご立腹だった
そのあと、火曜日も水曜日も木曜日も、授業の度に先生達は彼の姿がないことに首を傾げていた
その事実はたちまちホグワーツ中に広まり、彼は入学してたったの4日で「サボり魔」という評価をくらっていた
「でもなんで食事にも来ないんだろう？」
「ヘルエレガルのお坊ちゃんは僕達と違って、一流のシェフが作ったものしか口にしないんだ」
僕が単純に疑問を零すと、ロンはやっぱり皮肉を言った
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一ノ瀬 潤(プロフ) - 深掘りしたやつ公開範囲制限されたのですね😭見れなくなって残念です (6月14日 22時) (
レス) id: de4baf91a8 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - はぁ⁉︎めちゃくちゃ好きなんですが~⁉︎読み始めたばかりなのですが、応援してます！！！ (2023年4月17日 21時) (レス) @page2 id: 58fc769308 (このIDを非表示/違反報告)
あまおうよりとちおとめの方が好き(プロフ) - 主人公の塩がちょうどいいくらいで好き (2023年2月2日 23時) (レス) @page27 id: 98a18d93d3 (このIDを非表示/違反報告)
Web版さん - この神作品を今の今まで知らなかったｯ！！もう最高です！主人公くんの心境とかの変化がゆっくり変わっていてとても読みやすいです！ あと「作者様って本派の人だｯ！」ってことに気づいてとても嬉しかったです！これからゆっくりではありますが一気読みしてきます！！ (2021年9月23日 21時) (レス) @page50 id: 902e47dacc (このIDを非表示/違反報告)
ネココロネ - こういう作品、ほんといいてすよね！もう、全部一気読みしてしまいました！ (2021年2月19日 7時) (レス) id: 58abb9e774 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾆﾉｺｺ
| 作成日時：2019年1月24日 23時
