【銀 魂】私と白夜叉様

〜玖〜 ページ12

Asibe


なりやまない鉄を打つ音

それはそうだ

なぜならここは

鍛冶屋だからである

鳴り響いていた鉄の音に

耳を塞いで

苛立ちを覚えながら

鉄を打つ二人に

銀時様が声をかけた


銀時]あの〜すいませ〜ん、万事屋ですけどォ

A]....聞こえていないようですね

銀時]チッ....すいませ〜ん万事屋ですけどォ!!


鉄を打っていた

一人の男性が反応する


男性]あァァ!?あんだってぇ!?

銀時]万事屋ですけどォ!!お電話いただいて参りましたァ!!

男性]新聞ならいらねぇーっていってんだろーが!!

銀時]バーカバーカ、う○こ!!

A]...どうなっても知りませんよ銀時様

銀時]どーせ聞こえてねぇーだろ


すると男性が持っていた

金槌が飛んできて

銀時様の顔面に

クリーンヒットする









....さもありなん
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男性]いや大変すまぬことをした!
こちらも汗だくで仕事をしている故手がすべってしまった!!申し訳ない!!!

銀時]いえいえ...ぜってぇー聞こえてたよ、コイツら

A]失礼な事を言うからでございますよ、銀時様

男性]申し遅れた!私達は兄妹で刀鍛冶を営んでおります!私は兄の鉄矢!!そしてこっちは...


鉄矢と名乗る男性の隣にいる

女性はプイッと違う方向を向く


女性]......

鉄矢]オイ!挨拶くらいせぬか鉄子!
名乗らねば坂田さんがお前をなんと呼べばいいか分からぬだろう鉄子!!

銀時]お兄さんもう言っちゃてるから、デカイ声で言ってるから

鉄矢]すいません坂田さん!!コイツシャイなあんちきしょうなもんで!!

銀時]それにしても廃刀令の御時世に刀鍛冶とは色々大変そうですね

鉄矢]でね!!今回頼みたい仕事というのは...

銀時]オイ無視かオイ、聞こえてなかったかな...?

鉄矢父が作り上げた傑作、[紅桜]が何者かに盗まれましてな!!

銀時]ほう![紅桜]とはなんですか?

鉄矢]これを貴殿に探し出してもらいたい!!

銀時]アレェェェ!?まだ聞こえてないの!?

鉄矢]紅桜は親父の仁鉄が打った刀の中でも最高傑作と言われる業物でね
その鋭き刃は岩をも切り裂き月明かりに照らすと淡い紅色を帯びるその刀身は夜桜の如く妖しく美しいまさに二つとない名刀!!

銀時]そうですか!!凄いっすね!!で犯人に心当たりないんですか!?

鉄矢]しかし紅桜は決して人が触れていい代物ではない!!

銀時]お兄さん!?ひとの話を聞こう!!どこ見てる!?俺のこと見てるぅ!?


....今、思ったが

人の話を聞く様子が

まったくない

.....苦手なタイプだ

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