10話 ページ10
帰り
まだ、これからのことなど何も考えとらん俺ら3人は、
帰途についていた。
でも淳太は、この高校の近くに引っ越したみたいで、
帰りは歩きらしい。
俺と照史は桜ノ丘(高校の最寄り駅)で淳太と別れ、
電車に乗った。
ガタンゴトン…。
照「あーぁ、
今日はオリエンテーションだったにしても疲れたよな〜。」
崇「せやな〜。」
俺はそう言って、窓の外を覗く。
陽が延びてきたな〜。
もう、夕方って言ってもええ時間なんやけど、
景色はまだ明るかった。
そんな俺的に和やかな雰囲気の中、
しばらくして照史はきゃっきゃと盛大に笑いながら、
俺の肩をペシペシ叩く。
なんやと思って照史の方を向くと、
スマホを見ている照史の姿。
動画観とるんか…笑い声大きいで、と思って
視線を遠くに移すと…
崇「あ…。」
また、あの子や。一緒の電車やったんや…。
朝、始発の電車で見かけた子が違う車両の奥にいた。
朝の続きやろうか？朝と同じ本を読んでいた。
俺はその光景に何故か惹きこまれていた。
…
はっ！俺は何観てんねやろ？？
俺、気持ち悪い奴みたいやん！！
ふるふると首を振ると、
照史が顔を上げて不思議そうな顔をして俺のことを見た。
照「どうしたん、はまちゃん？」
崇「へ？い、いやー、何もないで？
えっと、あ！照史、何観てたん？」
照「あ、そうそう！この動画おもろいねん！」
それから、照史といろいろと喋っていた。
でもやっぱり、あの子のことが気になって
照史と話してる横目であの子を見てしまう自分がおった。
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あきおーはま(プロフ) - まいまいさん» コメントありがとうございます！完結まで頑張りたいと思います！！ (2018年5月29日 19時) (
レス) id: 071471cc89 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい - 頑張って下さい。!!(⊃ Д)⊃≡ﾟ ﾟ (2018年5月29日 11時) (レス) id: 46ed081ddd (このIDを非表示/違反報告)
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