33話 ページ33
…
あかん！！気まずい…。
今、フミばぁの家の縁側で俺と芦屋さんと二人きり…。
フミばぁは俺が持ってきた野菜を
新鮮なうちにってことで下処理に席を外してもうて…。
その間、芦屋さんの話し相手を任せられて…。
どうしよう、何か話題を…
と思ったら、先に沈黙を破ったのは芦屋さんやった。
A「【�霤弔気鵝⊆袁辰任�たんですね。】」
崇「え？あぁ！！
【小さい時にフミばぁに教えてもらって。
未だに身体に染みついていてびっくりです】。」
そう。俺の特技は手話。
意外やろ？(笑)
ってあれ？
芦屋さん…。
A「ふふ、私喋れるんです、ちゃんと…。
�霤弔気鵑覆蕁△覆鵑�大丈夫だと思って。
隠しててごめんなさい…。」
崇「え…。だ、大丈夫です…。」
彼女の口から発せられた、透き通った声。
やっぱり、あの時は聞き間違えやなかったんや。
やっと、芦屋さんの声が聞けた…。
あと、俺なら大丈夫…
信頼してくれてると思うと、とくとくと鼓動が高鳴った。
芦屋さんはそんな俺とは違って、
憂いを帯びたような表情で俯いて長いまつげを伏せた。
そして…
A「�霤弔気鵑�手話で話しかけてくれたと言うことは、
このこともわかってるんですよね？」
芦屋さんは、少しためらいながらも、
長い髪を耳にかけてくれた。
そして、俺の方をチラッと向いた。
なんか不安そうな顔やった。
やっぱり…。
芦屋さんの耳には…、
彼女と一緒にいなくてはならない存在が。
俺は、目の前の事実を改めて知って、
一気に胸がキュッと締まる感覚に陥った。
芦屋さんはずっと、
このことを抱えて生きてきたのだろうか…。
ー☆ー☆ー
表記の追加です。
【】：手話での会話
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あきおーはま(プロフ) - まいまいさん» コメントありがとうございます！完結まで頑張りたいと思います！！ (2018年5月29日 19時) (
レス) id: 071471cc89 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい - 頑張って下さい。!!(⊃ Д)⊃≡ﾟ ﾟ (2018年5月29日 11時) (レス) id: 46ed081ddd (このIDを非表示/違反報告)
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