【魔入間】財団職員、魔界へ転生しても働きます

三話 ページ5

入学式当日、私は歩いて悪魔学校(バビルス)へ向かっていた。


飛ばない理由はただ単になれないからだ。だって前世ずっと飛ばずに歩いてたんだよ？急に飛べと言われて違和感がないはずないと思うんだけどな……


？？？「入間くん！写真写真〜！！」


校門前へつくとなにやら悪魔と写真を撮っている人間がいた……ん、人間？！


あの青髪の少年どっからどうみても人間じゃないの？角無いし、耳が尖ってないし、しっぽないし。


財団にいたせいか観察眼が良くなったんだよな。仕事病なのかもね。


とはいえ、話が合うかもしれないので仲良くなろう。というよりは顔見知り程度が一番良いのかもしれないけどね…


────入学式会場────

「さて、さっきの少年は……あ、いたいた」


隣に随分と体が大きい悪魔にいるせいかとてつもなく震えてない？気のせい？取り敢えず声をかけるか。確か名前は入間？だっけ


「失礼、隣いいかな？」

入間「えっ、はっはい！」

「あ、急に申し訳ない。私はA、バエル・Aだ」

入間「ぼっ、僕は入間と言います」

「……敬語を外してもらって構わないよ。これも何かの縁だし、これから仲良くしてくれるかな？」

入間「はっはい！……よろしくお願いします」


……あれ？言い方が悪かったかな。とはいえ私は前世の学生時代など覚えていない。故に！接し方が分からない！


まあ仲良く？なったことだし？財団でも最終的に良ければもう良いんだよ。いいか読者、気にするんじゃない。


《お待たせしました。午前６時６分。悪魔学校バビルスの入学式を始めます。》

《一同起立。校歌斉唱。》

『『『人間〜丸々〜我ら〜の食い物〜……』』』


うん。歌詞が物騒。とっても物騒。何でこんな歌詞なんだ。入間くんなんて震えてるじゃないですか。


《え〜続いて理事長挨拶》


えっと、理事長は確かサリバンという名前だった気が。


サリバン「入間く〜ん！おじいちゃんだよ〜！！」


いや、貴方かよ。思っても見なかったわ入間くんと写真を撮ってた悪魔(ヒト)だなんて……


なんだか入間くんも驚いてるし……知らなかったのか。……お疲れ様です。


サリバン「実は孫が2入学しましてね！これがもうかわいくてかわいくて！」

サリバン「そんな孫と撮った1枚がこれで〜す！！」


………入間くん、顔バレしたね。ドンマイ。後もう一つ言いたいことがあります。壇上にいるあの先生が怖いんですけど。


担任になったら嫌だな……

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