若頭と溺愛しています

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Aside

お日様は沈んで、空には月が浮かんでいる

「ままぁ」

私の可愛い娘は布団からちょこんと顔を出す

『んー？どうしたの？』

「えほん、よんで！」

そして、絵本を渡された

『んふふ、いいよぉ？』

そして、瑠華の隣に腰掛けて話し出した






『んん…めで、たく…くらしました、とさぁ』

そして、ふわぁとあくびをした

一緒に眠くなっちゃったみたい

ちらりと、隣を見るとスヤスヤ眠っている

『おやすみ』

そっとおでこにキスして、布団を離れた



虚ろな目で彼を探す

眠くって頭がフワフワする、だけど会いたい

『んぅ…ななもりさん』

いつもの所に行くとやっぱりななもりさんが居た

「あれ、どうしたの？」

『るとさん帰って来ましたか…？』

ななもりさんは時計を確認してから疑問混じりに答えた

「…もうすぐ帰ってくると思うけど？」

『そぉ、ですかぁ』

『ここで待ってても良いですか、？』

「いいよ、共有のスペースだしね」

どうにか目を覚まそうと冷たい水を飲む

その水を顔にピタリと当ててみたりするも、ウトウトしてしまう

がくんと頭が落っこちそうになる

ふらっとして、机に突っ伏した

遠くでただいま、と声が聞こえた



「ただいまぁ」

彼の声は聞こえるのに目が開かない

眠ってるのか眠ってないのか分かんない

「んぁ、あれ…。A寝ちゃってる」

近くに彼の香りがした、抱きしめたいのに体はビクとも動かない

「え？さっきまで起きてたんだけどなぁ？」とななもりさん

「そうなんですか…」

そして、体がふわっと浮いた

どうやら彼に持ち上げられてるみたい

「もぉ、こんな無防備な格好でぇ…」

ちょっぴり怒ってる？

それも可愛くて好き

最近は暑くて半袖短パンになって来たから、よく彼に怒られちゃうの

ガサガサと音がして、布団に降ろされた

そして、隣にカレが寝転んだみたい

「…ん、可愛い」

そっと髪を撫でられてキスを落とす

そして両頬に手を添えられ、こつんとおでこが当てられた

すると、やっと体の自由が効くようになって

そっと目を開けた

彼は驚いたように目をまん丸にさせて、クスッと笑った

「おはよ、起こしちゃったぁ？」

『ううん、ちょっぴり起きてた』

彼は慌てたように顔を赤くする

「え、！？なにそれ！」

んふふ、彼の可愛い1面また知れちゃった

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