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部屋に着くととりあえず玲於をソファーに座らせて
救急箱から消毒液を出して
さすがに消毒液をつけるような綿はなかったので洗面所からコットンを持ってきた。
玲於「ってぇ……」
そう言って玲於が顔を怯(ひる)ませる。
そんな玲於に私は無言でコットンを当て続ける
なんで知ってたの
なんでこんなことになったの
……私のせい?
ぼんやりと視界が霞んで
でも涙は流れなくて
傷あとに絆創膏を貼って手当を終わらせた
LINEには白濱さんから返信が来ていて
《無理すんな》
《行くなら明るい道通れよ》
《俺も探してみる》
《見つかったら連絡して》
『心配症かな、この人』
《見つかりました》
《ありがとうございます》
玲於「ねぇ、なんで」
『びっくりした』
気づけば後ろには玲於が立っていて
玲於「なんで亜嵐くんとLINEしてんの」
いつもより弱く低い声で静かに言うから
声のトーンが先に届いて
内容が頭に入ってくるのに時差が生まれた。
『 … 』
玲於「聞いてんだけど」
相変わらず静かな玲於の声がまだ日の登らない薄暗い部屋に響いた。
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まゆ - めっちゃくちゃ面白いです!れおも亜嵐も好きなのでもう最高です。(^◇^)更新頑張ってください!楽しみに待ってます(゚ω゚) (2017年12月28日 0時) (レス) id: 2ef4367958 (このIDを非表示/違反報告)
はるまき(プロフ) - kotoneさん» ありがとうございます!ネタを練り込んで早めに更新頑張ります! (2017年12月17日 0時) (レス) id: 0e32050011 (このIDを非表示/違反報告)
kotone(プロフ) - 更新、楽しみに待ってます(*^^*) (2017年12月16日 1時) (レス) id: 8703134089 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はるまき | 作成日時:2016年11月22日 22時