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貴方に言えずに。° ページ33

『…情けない』
任務失敗してしまって、合わせる顔がなかった。


gr
「…出てこい、A」

軽くノックをされた。
貴方がそれに反応せずにいると、「俺じゃ頼りないか」と小さな声で呟かれた。思わず貴方が扉を開けると少しだけ悪戯に笑う彼がいた。捕まえたぞ、そういって手を握る彼は安堵のため息をついた。



tn
「仕事増やすぞ」

逆手にとられ書類を増やす宣言をされる。
ビックリした貴方が扉を開けて見れば、寂しそうな彼と目があった。「お前が無事なら何でもええんや」そう言って頭を優しく撫でる彼に涙を溢せば、暫くはずっと側に居てくれた。



os
「…Aちゃん、お茶会しようや」

特徴的な語尾も抜け、ただただそう言われた。
貴方が無視すれば、彼は僅かなため息を吐いて何処かに行ってしまったようだ。貴方が戸惑っていると、ふと窓がからりと開いた。そこには「無視は駄目めう。ほら、おいで」そう微笑む彼がいた。



ut
「…なあ、Aちゃん」

静かな声で彼は話し始めた。
彼自身の事だったり、貴方の事だったり。扉越しに貴方が相づちをうてば、彼の声は幾分柔らかくなった。「無理せんでええ、でもまた話そな」その言葉を聞いた貴方は、扉を開け彼に飛び付いた。



kn
「入るで」

許可なしに入ってくる。
鍵をかけた筈ではと貴方が目を見開いていると、「あんなん壊した」とあっけらかんと答える。動かない貴方が目に映れば、苦しいくらいに抱き締めた。鍵は後で直す、なんて検討違いな事を言う彼の体温は酷く安心した。



sha
「…でてこおへんの」

貴方の部屋の回りをうろうろしてます。
時々声をかけて、帰ってこないとまた彷徨く。貴方が観念して彼の前に現れれば、「良かったあ…」と座り込んでしまった。心配したで、そう言って貴方を見上げる彼は心底安心しているようだった。



zm
「…かまってえや、な」

何処か辛そうな声で言われる。
貴方が彼の名前を呼ぶと、扉越しでも分かるくらい彼の顔が泣きそうな笑顔になった。「話なら聞くから」そう扉をノックする彼はもうずっと其処にいる。貴方が出て行けば、確かめるように頬を撫でられた。

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(プロフ) - Chio_さん» リクエスト承りました!詳しくありがとうございます、お待ちください! (2019年3月16日 17時) (レス) id: d4f842234d (このIDを非表示/違反報告)
Chio_(プロフ) - 2度目になってしまうのですが、リクエストお願いしたいです!股ドンしてみた。とか見たいです!股ドンする方が夢主でもわえわえでもどちらでも大丈夫です! (2019年3月16日 16時) (レス) id: 8df7c484b7 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 雪菜さん» リクエスト承りました!!いつも閲覧ありがとうございます、お待ちください!! (2019年3月16日 11時) (レス) id: d4f842234d (このIDを非表示/違反報告)
雪菜(プロフ) - リクエストお願いします。夢主に一目惚れをした彼らの反応を見てみたいです。宜しくお願いします。 (2019年3月16日 10時) (レス) id: 326cd46c38 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - irumikaさん» リクエスト承りました!!いつも閲覧いただきありがとうございます、しばらくお待ちください! (2019年3月15日 22時) (レス) id: d4f842234d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年2月25日 16時

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