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貴方の話を。 ページ19

『あのな、それでな』
友人でさえも胸焼けするような
惚気も言わずにはいられない。


gr
「…A」

拗ねた様な顔がそこにあった。
楽しそうに貴方と話す相手を睨み威嚇する。
総統らしさの欠片もない子供の様な彼、
『貴方の事を惚気けて居たのよ』
そう思わず笑いながら囁けば、
想像もしていなかったのか一瞬固まった後
その拗ね顔を乙女のようにぽぽっと染めた。



tn
「さっきの人は誰ですかねぇ」

談笑中には声はかけないけれど、
その後明らかに不機嫌な声で問いただす。
経験がない故貴方が離れてしまう恐怖もあって
『貴方の惚気話を話していたの』
そう白状すれば予想外と言う様に固まってしまう。
やがて首まで赤くさせて、
何も言えないと言う様に俯いてしまった。



os
「Aちゃん、あの人誰なん?」

何時もの雰囲気で聞いてくる。
けれど見えない瞳に渦巻くのは嫉妬と不安で
『友人よ、貴方の話を聞いてもらっていたの』
いくら彼が隠そうが分かってしまう
その愛らしい嫉妬に貴方が微笑むと、
彼は思わず顔を逸らしてずるい、と呟いた。



ut
「さっきな、僕見てしまってんけど」

おずおずと尋ねられた。
貴方が友人だと答えても、
彼の不安げな声色は変わらない。
疑えない、自分も昔はそうだったんだから。
でも離れて欲しくない、傍にいて欲しい。
矛盾の様な苦しさを誤魔化す彼に話の内容を
伝えれば、安心したような笑顔で抱き締められた。



kn
「お前、」

問答無用で乱入してくる。
明らかに勘違いをしそうな彼、
慌てて弁解すれば、暫く黙り込んだ後
その顔にぱっと笑顔を浮かべた。
先程の事など無かったように笑う彼、
知らずとも彼の愛は遥かに他人に牙を剥くようで。



sha
「A、誰なん」

それは宛らしょげた子犬の様で。
今にも泣きそうな彼に友人だと言うと
酷く安堵したように息を吐いた。
けれどそれも束の間、また表情が曇り
何を話していたのかと聞かれる。
素直に答えれば「もう好き…」と唸られた。



zm
「んふ、こいつ知り合い?」

荒々しく突き出されたのは
貴方が部下と話していた場面の写真。
此奴は相当な嫉妬屋だと思った貴方、
『折角貴方の惚気話してたのに、録音しなかったのね』
そう言えば彼はその目を今度は丸くして、
見えぬ頬を赤く染め「まじかぁ…」と呟いた。

2。→←2。



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(プロフ) - Chio_さん» リクエスト承りました!詳しくありがとうございます、お待ちください! (2019年3月16日 17時) (レス) id: d4f842234d (このIDを非表示/違反報告)
Chio_(プロフ) - 2度目になってしまうのですが、リクエストお願いしたいです!股ドンしてみた。とか見たいです!股ドンする方が夢主でもわえわえでもどちらでも大丈夫です! (2019年3月16日 16時) (レス) id: 8df7c484b7 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 雪菜さん» リクエスト承りました!!いつも閲覧ありがとうございます、お待ちください!! (2019年3月16日 11時) (レス) id: d4f842234d (このIDを非表示/違反報告)
雪菜(プロフ) - リクエストお願いします。夢主に一目惚れをした彼らの反応を見てみたいです。宜しくお願いします。 (2019年3月16日 10時) (レス) id: 326cd46c38 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - irumikaさん» リクエスト承りました!!いつも閲覧いただきありがとうございます、しばらくお待ちください! (2019年3月15日 22時) (レス) id: d4f842234d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年2月25日 16時

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