Mステ ページ17
目黒side
今日はMステの日。
シングルリリースを控えて、多忙なのは全員一緒。
だけど、その中でも群を抜いて忙しいのはAちゃん
もともと、ソロシングルリリースとSnowManのシングルリリースが被っているのに加えて、ドラマのお仕事や高卒認定試験に向けた勉強があって、本当に忙しいと思う。
去年みたいな消えてしまいそうな儚さはないけれど
今は壊れてしまいそうな脆さがあって
いつか心が爆発しちゃうんじゃないかって怖かった。
もともと不安に思っていたタイミングで届いたLINEは
俺達の危機感を煽るのには十分で...
メンバーみんな、カバンを肌身離さず持ち歩いていて
メイクとか打ち合わせで、どうしても楽屋を離れないといけないときは、他のメンバーが持っておくみたいな連携が知らぬ間に出来上がるくらいに、最新の注意を払っていた。
"ガチャ"
「おはよう。」
佐「あー！Aだー！おはよ！！」
阿「おはよう。」
ラウ「Aちゃん、こっちこっち！」
ラウがさりげなくソファに誘導する。
Aちゃんは、表情を作るのすら億劫なようで
覇気のない笑みを浮かべる。
「今から何やるんだっけ...」
時田「この後はMステだよ。
今日は、SnowManとして『HELLO HELLO』を披露するだけだから。」
「はい...」
事前に聞いているはずのスケジュールですら
覚えていられないくらい疲れ切った様子の
Aちゃんに心配が高まる。
時田「...ふっか、ちょっといい？」
Aちゃんの様子を心配そうに見た後
ふっかさんを廊下に呼んだ時田さん。
時田さんも薬のグループに入っているから
康二からの報告は読んでいるはずだった。
佐「齋藤さん、今平気？」
齋藤「大丈夫です。何か必要なものとかありますか？」
齋藤さんの問い掛けに
ちらっとAちゃんの方を見た佐久間くんが
佐「コンビニでゼリーとかプリンとか、食べやすいものを買ってきてほしい。」
とお願いする。
すぐにAちゃんのためだなって分かった。
「...照くん。HELLO HELLOの振り確認をしたいんだけど、付き合ってもらえないかな？」
翔「え！Aが振り確認とか珍しい。」
照「別にいいけど、どこか不安なところがあるの？」
「全体的に不安で...」
舘「この間も普通に踊れていたけどね。」
「でも...」
照「分かった。じゃあ空いている部屋を借りて
リハの前に確認しようか。」
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作者名：みるくてぃー
| 作成日時：2021年10月28日 19時
