. ページ14
.
.
温かいお椀を手に持つと、思い出すのはあの頃のこと
.
.
「お父さんはお母さんのお味噌汁が一番好きだな！」
「なに？どうしたの？笑
調子の良いこと言っても、何も出ないわよ。」
「お世辞じゃないよ？」
「あ！今日学校でかけっこしたんだけどね。
僕、クラスで一番だったんだよ！！」
「おお、すごいじゃないか！」
「さすがお母さんの息子ね！」
「お姉ちゃんはどうだった？」
「今日どんなレッスンしたの？」
「お父さんにも教えてよ。」
「えっとね...」
.
.
懐かしいあの頃を思い出したまま食べた
大根のお味噌汁はとっても美味しかった。
.
.
「ねぇ、お母さん。今日のお味噌汁、また大根？」
「だってお父さんが職場の人に
たくさんもらってきちゃったんだもん。」
「だからって毎日、味噌汁にしなくても...笑」
「ほかに何で食べたい？」
「大根の煮物とか！」
「あ、煮物か！
じゃあA、今度一緒につくろうか！」
「うん！」
.
.
『....っ...』
気づいたら涙が頬を伝っていた。
深「A...？」
心配そうなふっかさんの声が聞こえる。
『ふっかさん...っ..』
深「ん？」
『あったかいね....すっごくあったかい...っ..』
深「..っ..」
『お母さんのお味噌汁を食べているみたい...
おいしい..っ...』
深ママ「...Aちゃん、いつでも帰っておいで。
Aちゃんのお母さんの代わりにはなれないと思うけど、ここだってAちゃんの第2の実家だよ。」
『ふっかさんママ...っ..』
深ママ「辰哉と一緒じゃなくてもいいからさ。
実家が恋しくなったり、誰かとご飯を食べたくなったら、いつでも帰ってきなさい。私達は大歓迎よ。ね？」
深パパ「ん。帰っておいで。」
誰かが作ってくれたご飯を食べるのは久しぶりだった
誰かが待っていてくれる家に帰るのは久しぶりだった
こんなに温かい愛情のこもったお味噌汁を食べたのは
事故の日の朝以来だった。
『...っ...うぅ...』
止めどなく溢れてくる涙は
私が思っていた以上に、実家を恋しく思っていたことを表しているみたいだった。
『ふっかさん、ありがとう..っ..』
深「...Aは、もう家族なんだよ。
SnowManは家族なんだから、俺の実家はAの実家みたいなもの。遠慮しないでいいんだよ。」
頭を撫でてくれた手は温かかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 7355人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Ally - いつも作品読ませていただいています！すの日常は有料なので抜粋でも掲載しない方が思います。アレンジ加えていても同じ文章があるので…。 (2021年10月20日 1時) (
レス) id: f15e1ac5e2 (このIDを非表示/違反報告)
たまごボーロ(プロフ) - いつも楽しみにしてます！頑張ってください！ (2021年10月7日 12時) (レス) @page27 id: c5a7976f82 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー(プロフ) - Ayakaさん» コメントありがとうございます。もしかしてお題箱でも聞いてくださいましたか...？もしそうでしたらお返事が埋まってしまったかもしれないです（ ; ; ）すみません。part3の冒頭部分に過去語りのシーンがあり、そこに記載してあります。ぜひ読んでみてください！ (2021年9月28日 11時) (レス) id: 821cf37f6e (このIDを非表示/違反報告)
Ayaka(プロフ) - いつも楽しく読んでいます！！1つ聞きたいことがあります！カウンセリングの回のお話で家族が亡くなったことが書かれていると思うのですが...家族の事故のことは今回初めて出てきましたか？？もし前回に出てきていましたら、どの辺か教えていただきたいです！！ (2021年9月28日 11時) (レス) id: 33ff399a72 (このIDを非表示/違反報告)
豚骨ラーメン(プロフ) - 鈴木亮平さんが大好きなので名前だけでも出していただけてとっても嬉しいです！ありがとうございます！ (2021年9月18日 13時) (レス) id: d97cd47bcf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みるくてぃー
| 作成日時：2021年9月12日 23時
