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『君は…まず、変異体の定義は分かるかな。』
「……自我がある事、ですよね。」
自我、というものはマインドパレスを自身の意思で壊した者のことと。
自我を持ったアンドロイドは不良品として扱われ、捨てられる。
目の前にいるこのアンドロイドも、自我を持ってしまった変異体。
『実はね、マリンレーダーの店員も全員アンドロイドなんだ。』
「え、でも、LED着いてなかったじゃないですか。それに、変異体ならとうに捨てられてる。」
それもそうだ、彼だって額にLEDが付いている。
人間とアンドロイドの見分け方はこれだけだろう。
このLEDがアンドロイドである証明、人間ではない証拠なんだ。
そのLEDライトを、この店の彼らは服で隠している。
変異体として捨てられないように。そして、人間として生きていけるように。
1人はニット帽を、1人はパーカーを。
某ゲームキャラのフードも、黒ガストを模した帽子も、イカの顔をした布も。
全部隠すための道具。
服装だって制服じゃなく、ちゃんとした服を仕立て上げた。
『あの隠し方は私が提案したんだ。』
「な、んで、」
『…期待してるの。アンドロイドが、人間よりも人間らしくなることに。』
彼は本当に訳がわからないような顔をしていた。
まぁ無理もない。
今まで散々暴力を振るってきた人間と同じ人種なのに、急に気味の悪い机上の空論を話し始めるのだから。
不満そうな顔をして目を逸らしながら長考する彼に、少し微笑みが浮かんだ。
「呼ばれたから来たけど、聞きたいことって？」
私たちが来た扉とは違う別方向の隠し扉から入ってくるレウさん。
ある程度片目を隠した目の前のアンドロイドの説明をして、何かいい情報がないかを調べてもらうことにした。
私の隣に座ってパソコンを開き、聞いた情報をもとにタイピングをしていく。
「1人は白いヘッドホンつけていて、跳ねた癖毛が特徴のアンドロイドです。」
「そのアンドロイドの仕事は？」
「……僕が知ってるのは、エデンクラブの、受付です。」
『ぐふっ、』
レウさんが持ってきてくれたジュースを思わず吹き出しそうになる。
エデンクラブって、え、あの？？
探すのは簡単だけど入るのが困難だぞ…
「マジすか……エデンクラブは…あ、これかな。」
エデンクラブの公式サイトに表示された真顔のアンドロイド。
彼のお友達だって言うから自我持ちかと思ってたけど、もしかして…
「彼奴には、自我がまだ芽生えてないんです。」
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ぶーるどねーじゅ(プロフ) - 匿名かりんとうさん» わ〜！！めちゃくちゃ嬉しいですありがとうございます😭まさか作品を拝見させていただいている方に褒めていただけるとは…恐縮です😖💞返信遅れて申し訳ございません！更新頑張ります〜！！ (2月15日 13時) (
レス) id: ad6ee9d645 (このIDを非表示/違反報告)
匿名かりんとう(プロフ) - あまりにも自分の癖だったので、居ても立ってもいられず初コメ失礼致します...！自分がずっと見たいと思っていたこのパロを、強々語彙力&文章力で拝見することが出来て本当に幸せです😇これからの展開も楽しみに待っています🥰 (2月13日 23時) (レス) id: be6a96f604 (このIDを非表示/違反報告)
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