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「 ねぇねぇ。玲王くんのお父様とお母様は、
どこに行くって仰っていたの？ 」
「 確か、イギリスって 」
「 玲王くんも、行きたかった？ 」
「 ……まぁ、すこし 」
互いの両親が話をするからと言うので、
俺達は2人で屋敷の中を散策していた。
まだ朝の日差しが差し込む、
大理石造りの長い廊下を歩きながらそんな話をする。
「 そうだ！ねぇ玲王くん、お腹空いてる？ 」
「 え？あ、まぁ…… 」
そういえば、朝起きてからすぐに家を出たから、
まだ何も食べていなかった。
その事実に気づいてしまったが最後、
俺の腹は早く食い物を寄越せと唸り始める。
「 ふふ！玲王くんは��食べ盛り��なのね！
じゃあ今日の朝ご飯は、イギリスのご飯にしましょ！ 」
「 料理……出来るのか？ 」
「 シェフにお願いして、
今日は私が朝ご飯を作ってあげる！ 」
そうと決まればこっち！と、
Aに手を引かれて厨房へ向かって走った。
そこからは、トントン拍子に事が運んだ。
この屋敷のシェフは、
Aが料理好きなのを知っていた様子。
彼女の話を聞いて快く頷き、
子ども用の小さな、フリルのついた愛らしいエプロンを持ってきた。
「 玲王くん！卵は食べられる？ 」
「 あ、おう 」
「
「 えっと……ターンオーバーかな 」
「 わかった！ 」
それからAは、まるでダンスをするように料理をしていた。
くるくると、踊るように。
エプロンが、まるでドレスのようにひらめいて。
テキパキと手際よく。
白く細い指で、料理という芸術を作っているようにも見えた。
「 玲王くん、こっちこっち 」
「 なに？ 」
綺麗な声。綺麗な顔。
それに導かれるようにして、
ふわふわとした足取りで彼女の近くへ寄る。
「 はい 」
「 ……えっ 」
魚の揚げ物がひとかけ、こちらへと差し出されている。
これは……どうするのが正解、なんだろうか。
「 イギリスの人は、お魚の揚げ物が好きだって聞いたの。
上手く出来たか、味見してくれる？ 」
「 お、おう…… 」
白くて細い指につままれた魚の揚げ物を、ひとくち。
本当に、美味かった。
サクッとしていて、ふわっとしていて、全然油っぽくない。
-
( めっちゃ美味い…… )
( 本当？よかった！ )
▽
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もこ(プロフ) - 私愛され＆逆ハー大好物なので嬉しいです！ブルーロックのキャラ全員推しなので嬉しいです！更新頑張ってください！ (7月15日 12時) (
レス) @page13 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - やば､､､!めちゃ好きです！これからも無理せず更新頑張って下さい！応援してます！ (2023年2月18日 13時) (レス) @page13 id: 363e501944 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 今日めっちゃ寒かった… (2023年1月25日 20時) (レス) @page13 id: 6868ad981d (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 😎👍 (2023年1月18日 9時) (レス) @page11 id: 6868ad981d (このIDを非表示/違反報告)
水晶(プロフ) - 清々しい………！面白いです！ (2023年1月13日 22時) (レス) @page5 id: 001dbf15df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆずりは | 作成日時：2023年1月13日 18時
