8話 ページ12
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「 ……おい 」
「 あら、夜更かしする子が多いのね 」
ボールを拭きながら、視線を動かすことなく声に応える。
視線すら上げないAに声の主は明らかな不満があったようだが、
当の本人はそんなこともお構い無しだ。
「 眠らないの？他の皆はもう眠ってるのに 」
「 アンタは何してんだよ 」
「 見ての通り、ボールを綺麗にしてるだけ 」
「 ……この数を、ひとりでか 」
凛が練習を切り上げてから、
拭き終わったボールはおよそ40個。
しかし、まだ終わってないボールもおよそ60個。
サッと拭いてサッと終わらせればいいものの、
Aは隅々まで汚れひとつ残らないように拭き続ける。
「 ……チッ 」
「 わぁ、手伝ってくれるの？ 」
「 ……マネージャーが減ったら困るだろ 」
「 ふふ、ありがとう 」
「 ……別に 」
やっと、Aの視界に鮮やかな赤が映る。
流れるような、絹のような、柔らかい髪。
目の覚めるようなマゼンタ。
「 ちゃんと、汚れが無くなるまで綺麗にしてね 」
「 ……んなの、適当でいいだろ 」
「 駄目。雑に終わらせるのは許しません。
ひとつひとつのボールに、今日の彼等の熱意が篭ってる。
だからといって、それだけで満足されても困るの。
昨日の努力を忘れろ、とまでは言わないけれど、
真のストライカーになるなら、その程度で満足してはいけない。
昨日は昨日、今日は今日。
新しく進化を続けなければ、この世界では置いていかれる 」
やけに熱を込めて話すAを、
彼＿＿＿千切豹馬は、ポカンとしながら見つめていた。
この女は、これほど熱く何かを語る人間だっただろうかと。
「 ……ぁ、ごめんなさい、ちょっと話し過ぎちゃった。
早く終わらせなきゃね 」
「 ……アンタ 」
「 ん？ 」
「 サッカー、好きなのか 」
その時、彼女は初めて顔を上げた。
まあるい目を見開いて、そしてゆっくりと瞬いて。
手元に視線を落とし、幸せそうに口元に弧を描いた。
-
( うん。好き。こーんな小さな頃から、大好き )
( ……そうか )
-
無事全てのレポート提出し終わりました。
長らく更新をサボりまして申し訳ありません。
ただ今度はモチベがどこかにGoToキャンペーンしてしまいまして、
近々新作をかなりの高確率で書き始めるかと思います。
えっ、掛け持ち？
それは誠に申し訳ありません(土下座)
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もこ(プロフ) - 私愛され＆逆ハー大好物なので嬉しいです！ブルーロックのキャラ全員推しなので嬉しいです！更新頑張ってください！ (7月15日 12時) (
レス) @page13 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - やば､､､!めちゃ好きです！これからも無理せず更新頑張って下さい！応援してます！ (2023年2月18日 13時) (レス) @page13 id: 363e501944 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 今日めっちゃ寒かった… (2023年1月25日 20時) (レス) @page13 id: 6868ad981d (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 😎👍 (2023年1月18日 9時) (レス) @page11 id: 6868ad981d (このIDを非表示/違反報告)
水晶(プロフ) - 清々しい………！面白いです！ (2023年1月13日 22時) (レス) @page5 id: 001dbf15df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆずりは | 作成日時：2023年1月13日 18時
