検索窓
今日:1 hit、昨日:21 hit、合計:112,354 hit

File:5 ページ6










「 なっ、なんだよテメェっ!! 」


『 え、なんだよと言われても。
  こんな茶番、さっさと終わらせようと思って。』


「 ちゃ、茶番だとォ……!? 」








まーまー、わかりやすく目の色変えちゃってまぁ。


でもぶっちゃけ私の敵じゃないし、
多分1分もあれば終わっちゃうよね、うん。

あとで野薔薇が言ってた新作アイスチェックしよ。








「 く、来るんじゃねぇ!撃つぞッ!!!? 」


『 ……撃ってみろよ、腰抜け。』


「 は、……? 」


『 どうせ偽物だろ、そのライフルも、拳銃も。
  弾入ってんなら撃ってみろよ?

  私は逃げも隠れもしたりしないからさぁ。』








ほらほら、と両手をヒラつかせて煽る。

ちなみにこの煽りスキル、
我等がGLG直伝なのでよぉ〜く効きますよ。



ギリ、と歯噛みしてるあたり、
ライフルと拳銃が偽物ってのは当たりだと思う。



だって普通に考えてそうでしょ?



どこかの組に所属してる奴でもない限り、
銃なんて密輸出来るはずがない。

銃刀法違反で逮捕モノだからね。








「 クッソ、があぁぁぁ!!! 」

「 おい!!やっちまえ!! 」


『 ! 』








半ばヤケクソにでもなったように、
懐からナイフを取り出して襲いかかって来た。


……遅いし、隙だらけだし。

やっぱコイツら、絶対強盗初心者だよ。








「 ッ、ぐぁ……!? 」

「 な、なんだよっ、!!?何なんだ、お前!! 」


『 別に?ただの高校生だけど。
  ただねぇ、アンタ達みたいな一般人(・・・)なら…… 』


「 ぐっ……!! 」








無闇矢鱈に襲いかかってきても、
かえってそっちが疲れるだけなのにね、って。

4人のうち3人の男たちを軽く(嘘)捻って、
地面に伏している所を踏みつける。


パンピーはこんなことするべきじゃないんだよ〜。








『 ……で?アンタもこうなりたい? 』


「 っ、……! 」


『 同じ目に遭いたくなかったら、
  さっさとその子、こっちに寄越しな?ほら。』


「 ふ、ふざけんじゃねぇ!! 」








ナイフを少女の首に突き立てた男。


少し肌が裂けたのか、
茶髪の女の子はその表情を歪めた。

あれはヤバいかも。








『 ……あんまり使いたくなかったんだけどねぇ。』








私は制服のポケットの中から、
小さな竹筒を取り出し、その蓋を開けた。

すると途端に、
金縛りにあったように男の動きが止まる。








『 忠告してあげたからね? 』








File:6→←File:4



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (338 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
872人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:杠葉 | 作成日時:2021年7月15日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。