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第四十七話 ページ49
「ふられたね。」
そういって理事長の側による。
「エドワード・・・」
と何処か少し悲しそうな顔で聞いてきた。
「・・・探しに行こうか。今の彼女は敵からすればいい鴨だ。」
「エドワード」
「ほら、早くいかなきゃ間に合わないかもしれない。」
「エドワード!」
理事長が俺を怒鳴り付ける。
「・・・止めろ、今のお主は恐ろしいぞ。何故そんな遠足に行く子供みたいな顔をしている。」
俺は息を大きく吸って、吐き出す。
「・・・年だ。」
理事長がよく聞こえなかったのか聞き返す。
「何?」
「数年だぞ、数年待った。一日千秋の思いで待って待って待ち続けた。」
体の底から込み上げる。
「ずっと待っていたんだ!この機会を逃してたまるか!」
理事長は悲しそうな顔で呟く。
「・・・憐れな。」
その言葉が俺の心に染み込む。
なにもされてないのに痛くて仕方なかった。
俺はその言葉に反論することができないから、その場から逃げ出して、彼女を探すことにした。
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