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第三十一話 ページ33

(様になっている)

彼女の場馴れしているカーテシー(お辞儀)を見ながらそう思う。

個々に来る前に仕込まれていたのだろうか?

そう考えると俺もまだまだか、後で居残り練習でもするか。

やっぱり本を読んで覚えただけの付け焼き刃じゃ駄目だな。

「・・・少し遅れてるわよ。」

と顔も見ないが彼女に指摘される。

「ああ、すまない。」

駄目だな、今はしっかりと集中するか。

そう思いながら、付け焼き刃のダンスで彼女にリードされながら踊った。

【授業終了】

「今日はここまで、各自明日に向けて恥をかかないように。」

と厳しい言葉を投げ掛けて先生は去っていった。

その後は寮に帰るもよし、練習するもよしで踊っていた所は練習場として開けてくれていた。

彼女が「残るの?」と聞いてきた。

「まぁ、本を読んで覚えただけの付け焼き刃じゃ駄目だろ。少なくともあわせられるくらいには努力するさ。」

そう答えて水分補給をする。

「一人で?」

と彼女が疑問に思ったのか聞いてきた。

「どっちでも良い。帰りたいなら帰っても良いし、手伝ってくれるならそれに越したことはない。」

と答える。

「・・・どうしてそこまで?」

彼女にとっては、疑問だったのだろうか。

どうしてそこまでするのか。

少し答えに行き詰まったので、頭を少しだけ書きながら答える。

「あー、なんだ。男ってのは大抵女性の前では格好つけたがるんだよ。」

「他の理由としては、置いていかれる(負けたまま)のは悔しいからだよ。」

そう答えてから体が忘れない内に練習を再開した。

彼女が小さく「バカ。」と言っていたのは俺の耳にははいらなかった。

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作者名:古茉 x他1人 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年4月17日 20時

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