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ゼノ爺様に挨拶をした後、カルと母様を探していれば、キルアの名を呼ぶ母様の声が聞こえてくる。
そちらの方に歩いていけば、キルアはもうおらず、母様はキルアの成長を喜んで金切声をあげていた様だ。
キルアはもう、この屋敷を出てしまったのだろう。
「母様、カル。ただいま帰りました。」
「…A、色々と聞きたい事はあるけれど今はあの人の所へ行かないといけないから、後で私の部屋に呼ぶわ。」
「わかりました。カルは借りていって大丈夫ですか？」
「いいわよ。…あぁあ、あの人ったらどうして勝手にキルを外に…！」
顔面に包帯を巻いている母様。イル兄が言っていた通り、キルアにやられたのだろう。
それでもキルアを1番愛しているから、この人はどこかズレている。
ヒステリックに叫びながら廊下に消えた母様は、きっとキルアを外に出した父様に腹を立てている。
…父様も約束は、守ってくれたようで何より。
「カル、ただいま。」
「…お帰りなさい、A兄。」
おかっぱ頭にいつも女児用の着物を身につけているカルト。
男の子だが、母様の趣味で幼い頃より女の子の服を着せられて育ってきた。
いつもなら笑みを浮かべて抱きついてきてくれる彼は、どこか戸惑った様にこちらを見ている。
どうかしたのかと問いかけようとして、気づく。
「…ああ、イル兄に聞いたのかな？」
「はい……本当、なのですか？」
「うん。本当だよカル。」
私が肯定を返した所で、少しショックを受けた様な表情を浮かべる彼。
まだ、血の繋がりがない事を教えるのは早かっただろうか。
俯いてしまった彼の前に跪き、少し潤んだ真っ黒な瞳を覗き込む。
「混乱させてしまってごめんね。でも、血の繋がりは無くともカル達の事を愛してるよ。」
「…イルミ兄様が、A兄は血が繋がってないから僕たちのことは…大切に思ってないって…。」
…『リリー』よりも大切って言わなかったのがそんなに気に食わなかったかな。
「カル…私は大切じゃない弟のために毎回お土産を用意したりしないよ。」
「A兄様…。」
「さあ、私に可愛い可愛い末っ子を抱っこさせてくれるかな？」
スッと腕を広げれば、カルが恐る恐ると言う風にこちらに手を伸ばしてきた。
まったく、イル兄はカルがこんなになるまでなんて言ったのだか。
彼を抱きながらカルの部屋へ向かう。母様に呼び出されるまで土産として買ってきた着物でも着てもらおうかな。
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甘夏蜜柑(プロフ) - 故に、主人公は周りとは違う料理を作って合格、という流れになっております。こちらの回答でご納得頂けましたでしょうか？ (2021年11月2日 0時) (
レス) id: 1b56a79d5d (このIDを非表示/違反報告)
甘夏蜜柑(プロフ) - ゆうさん» コメントありがとうございます。注意書きにも書いてありますが、この小説は『新アニメ版』に沿って書かせていただいています。新アニ版では、『指定食材は豚・用意された調理器具を用いる』以外に条件はありません。(続きます) (2021年11月2日 0時) (レス) id: 1b56a79d5d (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - コメント失礼致します。h×h見たことありますか？試験で出た課題は豚の丸焼きだから皆豚の丸焼きを持っていったんです。豚の丸焼きしか出来ないからではありません。これでは主人公だけ不合格です。 (2021年10月30日 14時) (レス) @page5 id: ad9804768a (このIDを非表示/違反報告)
甘夏蜜柑(プロフ) - きなこマカロニさん» ありがとうございます笑 (2021年9月24日 1時) (レス) id: 1b56a79d5d (このIDを非表示/違反報告)
きなこマカロニ - コメント失礼します！自給自足って大切ですよね((好きすぎます、是非とも妄想を詰め込んじゃってください！！ (2021年9月23日 20時) (レス) id: 4314947012 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘夏蜜柑
| 作成日時：2021年9月18日 16時
