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「そこまで。シャーペンを置けー」
相澤先生の合図で、手に持っていたシャーペンを机に置いた。
軽く息を吐いて、回ってきた紙に自分のものを重ねて前に渡す。
今日は、期末テストの最終日だった。
…中間は10位だったけど、今回は5位くらい行くかな。
出来はなかなか。
手応えありだと少し気分を良くしながら、筆記用具をしまって行く。
先ほどのテストで、全ての教科が終わった。
あとは結果を待つばかり、だ。
「A」
「はい」
SHRにそのまま入るかと思ったが、相澤先生に声をかけられた。
荷物をまとめる手を止め、顔を上げる。
「オールマイト先生が仮眠室で待ってるから今行ってこい」
「わかりました。そのまま帰っても大丈夫ですか？」
「ああ」
手早くまとめた荷物を持ち、教室を出る。
向かった仮眠室には、お茶を飲んでいる八木先生がいた。
リカバリーガールの姿は、見えない。
「やあ、A少女」
「こんにちは、八木先生。今日の治療ですか？」
「いや、今日はリカバリーガールは出張なんだ」
「…じゃあ、治療出来ないですよね？」
うん、と頷いた八木先生は私の前に緑茶を出す。
お礼を言って受け取った湯飲みには、見事に茶柱が立っていた。
そういえば、この人が入れるお茶はいつも茶柱が立っていたようにも思う。
「今日は…私のことについて話そうと思ってね」
以前、というか職場体験が終わってすぐにこうやって呼び出された。
それは、緑谷くんに引き継いだ『ワン・フォー・オール』の起源の話だった。
『オール・フォー・ワン』という巨悪に立ち向かうための唯一の策だとも。
さらにさりげなく、緑谷くんのフォローも頼まれた。
「『ワン・フォー・オール』の話ではなく、八木先生の話ですか」
膝の上に肘を置いて顎の下で手を組む彼は、眉間に皺を寄せて唸っていた。
その様子に、少し疑問が湧く。
「それ、緑谷くんに言いました？」
「…いや。ああ、やっぱA少女は鋭い…」
「似てるんですよねぇ、八木先生と緑谷くんは」
そうかなぁ、と首を傾げる彼。
私は持っていた湯飲みをテーブルに置く。
行儀が悪いとわかっていながらも、座っていたソファの背もたれに背中を預けた。
それでも感じる八木先生の答えを求める視線に応えるべく、天井を見つめながら口を開いた。
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ヒヨコ(プロフ) - こんにちは、とても大好きです。← ただ１つだけ。84の戦闘シーン、exchangeではなくreplaceの場所がないでしょうか？replaceが置き換えだと認識してるので、ちょっと違うかも？となりました！更新楽しみにしてます！ (2018年10月1日 15時) (
レス) id: 1a5754497d (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる。 - No,2ヒーローがベストジーニストになってませんか？気のせいならすみません。 (2018年9月17日 16時) (レス) id: b076da837c (このIDを非表示/違反報告)
碧 - うわあああ好きです！！夢主ちゃん頑張れー！ (2018年9月9日 11時) (レス) id: 1914631717 (このIDを非表示/違反報告)
たまごぼーろ。(プロフ) - いけいけ夢主ちゃん！姫をぶん殴れ！！ (2018年9月7日 10時) (レス) id: acb2629ba7 (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる。 - いけいけかっちゃん！夢主をおとせ！← (2018年8月23日 22時) (レス) id: b076da837c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘夏蜜柑
| 作成日時：2018年7月11日 21時
