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．
「ありがとうね、今日」
「あ“？」
お母さんは最後の最後まで爆豪くんを私に推した。
推して推して推しまくった。
…ちょいちょい親バカのような発言があって、もはや微笑ましいと感じてくるくらいには。
そして、それに耐え切れなかった爆豪くんが私の手を取って爆豪宅を出たのだ。
私のマンションの下に着いてやっと、足を止める。
「本当はさ、結構参ってたんだ。まあ、女子たちのお陰でそれなりには回復してたけど」
「…ふん」
「だから、ありがとう。気にかけてくれて」
お母さんにお礼を伝えて欲しいと言って、見送る体制に入る。
10時を過ぎてないとはいえど、夜遅くまで高校生が外に出ているのは良くないだろう。
たとえ優秀な、ヒーロー志望だとしても。
「…なあ、」
鼻で笑って、踵を返した彼が振り返る。
それに表情だけで問いかければ、眉間にかなりのシワを寄せた彼が口を開く。
「テメェ、結婚すん奴マジで決まってんか」
まったくもって予想していなかった彼の質問に、思わず呆ける。
ハッと我に返って、なんて言おうか頭を悩ます。
これを聞く、爆豪くんはなにを考えて…？
まさか、私を好き…
「勘違いすんじゃねぇぞ。ババアが聞いて来いっていったんだ」
…はないですね、はい。
調子乗ってすみませんでした。
「…さっき爆豪くんのお母さんにも言ったように、決まってはないんだけど…ね」
はっきりしない言い方に、ブチッと今にもキレそうな彼。
慌てて、続きを紡ぐ。
「向こうのお父さんがね…息子と結婚させるって言ってて。私が勝手に息子さんの意見を無視するわけにもいかないからって条件をつけた」
「条件？」
「うん。息子さんが私を惚れさせる…つまり落とせたら、っていう」
その息子さん…轟くんが決してそうすることはないだろうと思ってした提案だった。
しかし、蓋を開けてみれば彼も婚約する気がゼロではないという結果。
やらかした、と思うが解決策もないわけじゃない。
私はこの世界で恋をする気は無い…今のところ。
なぜなら、帰る気でいるからだ…元の世界に。
元の世界について来てくれるわけでもあるまいし、結婚前提の恋人など作れるわけもない。
「…俺も知ってるやつか？」
「…まあ。プライバシー保護の観点からいうことはできませんが」
両手の平を見せるようにして上げれば、彼は大きな舌打ちをして元来た道を戻って行った。
…なんだったんだ一体。
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ヒヨコ(プロフ) - こんにちは、とても大好きです。← ただ１つだけ。84の戦闘シーン、exchangeではなくreplaceの場所がないでしょうか？replaceが置き換えだと認識してるので、ちょっと違うかも？となりました！更新楽しみにしてます！ (2018年10月1日 15時) (
レス) id: 1a5754497d (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる。 - No,2ヒーローがベストジーニストになってませんか？気のせいならすみません。 (2018年9月17日 16時) (レス) id: b076da837c (このIDを非表示/違反報告)
碧 - うわあああ好きです！！夢主ちゃん頑張れー！ (2018年9月9日 11時) (レス) id: 1914631717 (このIDを非表示/違反報告)
たまごぼーろ。(プロフ) - いけいけ夢主ちゃん！姫をぶん殴れ！！ (2018年9月7日 10時) (レス) id: acb2629ba7 (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる。 - いけいけかっちゃん！夢主をおとせ！← (2018年8月23日 22時) (レス) id: b076da837c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘夏蜜柑
| 作成日時：2018年7月11日 21時
