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「その通り。これは『先生』が言ったことをそのまんま言っただけ」
「じゃあ、キミの本心は？」
「……あ？」
きょとんと、不思議そうにこちらをみる死柄木。
その顔は、あの不気味な手を付けていないからか、酷くあどけないものだった。
「楽しいから人を傷つけるの？オールマイトが気に入らないから？ヒーローの存在が嫌いだから？」
「オールマイトが、ムカつく…から」
「それは“『先生』の感情”じゃないの？なんでオールマイトにムカつきを感じるの？死柄木 弔は…何がしたいの？」
純粋な疑問だった。
ヒーローという存在が気に入らないと言ったと思えば、オールマイトだけに酷く固執する。
けどそれは全て、彼のいう『先生』の言葉だ。
じゃあ、キミは？
オールマイトのどこにムカついて、ヒーローのどこが嫌い？
人を傷つける事に、本当に楽しみを見出している？
その楽しみの中には、それ以外の感情はないの？
「ねえ死柄木。キミは、」
本当に、オールマイトをムカつきだけの感情で見ているの？
「時間です、死柄木 弔」
「…あぁ、黒霧か」
死柄木の背後に、私の言葉を遮るタイミングで現れた黒霧。
偶然か…それとも故意か。
困惑していた空気が霧散し、先ほどまで漂っていた張り詰めたものに戻る。
「頭は冷えましたか？」
「とっくにな。…じゃあな、A A」
ちらり、とこちらを見る死柄木の手には、あの不気味な手が握られていた。
あれは、彼の精神安定剤か何かだろうか。
動揺する時…USJ襲撃の際も、あの手が吹き飛ばされた時だけ錯乱していたようにも思える。
…お父さん、って呼んでたっけ。
大事そうに、しかし中指だけ立てて握られている手首。
やはり彼の個性は、5本指で触れる事により発動するのかもしれない。
「そうだ、お茶に付き合ってくれた礼に一つだけ教えてやるよ」
黒い霧の中に片足を沈めていた彼は、ピタリと止まる。
そして、にたりと不敵な笑みを浮かべた。
「『西園寺 姫子』」
その名が耳に入った時、ピクリと意図せず肩が跳ねた。
反応があった事に酷く満足げな表情をして、私をみる。
「アイツ、どっから来たかわからないけど自分からコッチはいりに来たんだ」
ガン、と頭を殴られたような衝撃が走る。
と同時にどこか納得している自分もいた。
「Aちゃんと2人きりの世界を作るため、だってさ」
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ヒヨコ(プロフ) - こんにちは、とても大好きです。← ただ１つだけ。84の戦闘シーン、exchangeではなくreplaceの場所がないでしょうか？replaceが置き換えだと認識してるので、ちょっと違うかも？となりました！更新楽しみにしてます！ (2018年10月1日 15時) (
レス) id: 1a5754497d (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる。 - No,2ヒーローがベストジーニストになってませんか？気のせいならすみません。 (2018年9月17日 16時) (レス) id: b076da837c (このIDを非表示/違反報告)
碧 - うわあああ好きです！！夢主ちゃん頑張れー！ (2018年9月9日 11時) (レス) id: 1914631717 (このIDを非表示/違反報告)
たまごぼーろ。(プロフ) - いけいけ夢主ちゃん！姫をぶん殴れ！！ (2018年9月7日 10時) (レス) id: acb2629ba7 (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる。 - いけいけかっちゃん！夢主をおとせ！← (2018年8月23日 22時) (レス) id: b076da837c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘夏蜜柑
| 作成日時：2018年7月11日 21時
