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人がいない所に行くなら、と告げた私に彼は嗤った。
そして脅すように肩に手を置かれたまま、歩き出す。
「危機一髪だったなぁ？」
ショッピングモールを私たちが出た瞬間、警察の手によって規制がかかる。
次々と塞がれていく出口を横目で見て、冷や汗が吹き出た。
もし死柄木が中にいたままだったら、どうなっていたかわからない。
「んー？鳴ってるぜ、スマホ。出なくていいのかよ？」
「…合流することになってたクラスメイトからだよ。逆に出ても良いの？」
「当たり前だろ？心配してるんだ、出てあげなきゃ可哀想だよ」
戯けたようにそう言った死柄木を見て、ため息を一つ吐く。
この男の考えていることなど分かるわけもない。
…出て良いって言われたんだから、出るまでだ。
着信履歴の一番上にある百ちゃんの名前を押す。
ワンコール鳴るか鳴らないかの所で、ブツッと通話の繋がる音がした。
『Aさんッ、今ショッピングモールにヴィランが…！』
必死なその声に、隣にいる元凶は酷く愉しそうに笑った。
「うん、知ってる…緑谷くんは無事？」
『緑谷さんは無事で…、Aさん今どちらに！？』
緑谷くんがヴィランと接触したことを、ショッピングモールにて合流してなかった私は知らない。
…はずだ、私がヴィランと会っていなければ。
その事に気付いたのだろう、百ちゃんは酷く焦ったように問う。
「今死柄木 弔と、」
「これからAは俺とお茶しに行くんだ。邪魔してくれるなよ、ヒーローの卵達？」
『っな、Aさ、』
ひょいと私の元からスマホを取った彼は、煽るように言い捨てて通話を切った。
手元に帰ってきた電話は、すぐに着信を知らせる。
電源を切っておけと言われて、その指示に従った。
しばらく歩いた時、薄暗い裏路地に入る。
そこには地下に続くバーの入り口がひっそりと存在していた。
死柄木は勝手知ったるように入って行く。
…嫌な雰囲気。
常に動けるようにしていようと警戒を高め、彼の背を追う。
そのバーは最低限の光しかなく、店員もマスター一人だけのようだ。
10席ほどしかないカウンターには誰も着いておらず、客も一人もいないらしかった。
一番奥のカウンター席に着いた死柄木は、視線を隣の席に向けた。
隣には座らず、一つ開けて腰掛ける。
「何飲む？」
にっこり笑われて告げられた言葉に、自然と眉間にシワが寄った。
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ヒヨコ(プロフ) - こんにちは、とても大好きです。← ただ１つだけ。84の戦闘シーン、exchangeではなくreplaceの場所がないでしょうか？replaceが置き換えだと認識してるので、ちょっと違うかも？となりました！更新楽しみにしてます！ (2018年10月1日 15時) (
レス) id: 1a5754497d (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる。 - No,2ヒーローがベストジーニストになってませんか？気のせいならすみません。 (2018年9月17日 16時) (レス) id: b076da837c (このIDを非表示/違反報告)
碧 - うわあああ好きです！！夢主ちゃん頑張れー！ (2018年9月9日 11時) (レス) id: 1914631717 (このIDを非表示/違反報告)
たまごぼーろ。(プロフ) - いけいけ夢主ちゃん！姫をぶん殴れ！！ (2018年9月7日 10時) (レス) id: acb2629ba7 (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる。 - いけいけかっちゃん！夢主をおとせ！← (2018年8月23日 22時) (レス) id: b076da837c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘夏蜜柑
| 作成日時：2018年7月11日 21時
