この世界線で、全てが終わった後の話。�� ページ15
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ああ、やらかした。
と、完全に状況を把握したのは彼ら四人がかりで病院を運び出され、車に乗せられて、どこかのマンションに着いた時だった。
そして、今度は呆然とではなく後悔に頭を抱えたままの私をそのマンションに運ぶ彼ら。
優しくソファに解放され、正面にはコナンくんが。
右にはライが、ライの正面…私の左にはバーボンとスコッチが。
「さて、俺たちも色々聞きたいことがあるが。その前に全ての種明かしをしろ」
鋭い眼光でそう言ったのは、完全に口調が違うバーボン。
他二人も不穏な空気を纏っているが、彼は別格であった。
ヒクリ、と口角がひきつる。
「とても、非科学的な話…何だけれども」
「ッハ、今更だぜ。高校生が小学生に縮んじまうんだからな」
鼻で笑って一蹴したのはコナンくん、もとい工藤 新一。
ライはさっさとしろという目で、スコッチに関しては表情がない。
「大丈夫だよAちゃん。時間はたっぷりあるから」
「ああ。そのための二週間だったからな」
薄ら寒くなる台詞を吐いたスコッチに同調するライ。
さあどうぞ、と4対の瞳が私を見た。
…逃げられない。
早々に判断を下した私は、諦めるという選択肢をとった。
生き残ってしまったのが運の尽きだと思いながら。
「…私はね、この世界が…『二度目』なんだ」
＿＿＿＿＿＿一度目、私は君たちが追っていた黒の組織の幹部として生きていた。
組織歴はジンよりも長く、ベルモットよりも短い…っていう感じで。
お酒の名前をもらって、言われるがまま任務をこなした。
20を過ぎた頃、三人の部下をもらったんだよ。
三人ともコードネーム持ちで、優秀で…NOCだった。
そうそれが、君たち。
教育係兼上司って感じで。
それなりに仲良くやっていたと思うよ、やることはやったけど。
…でも、2年も経たない頃かな。
ライが、スコッチを殺したと報告が上がったんだ。
スコッチがNOCだとバレて、ライが始末して、その目撃者がバーボン。
驚いたね、とても。
仲がいいと思っていたし、何より私が動揺したしね。
それから少しして今度はライがNOCだとバレて、組織を抜けた。
今度は死なずに。
バーボンはよく粘ったね。
そうして私は、江戸川 コナンという異質な少年に会う。
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さち - おもしろいです。続きが早く読みたいです。よろしくお願いします。 (2019年5月22日 0時) (
レス) id: 43b8d3401a (このIDを非表示/違反報告)
Blanche*(プロフ) - 思わず泣いてしまった....... 続きが気になります!! 無理のない範囲で頑張って下さい!!!!!! 応援しております!!!!!! (2019年5月21日 22時) (レス) id: 5327bf9003 (このIDを非表示/違反報告)
ナシ(プロフ) - コメント失礼します！おもしろいし、感動して何度も泣いてしまいました。続き気になります！更新頑張ってください！！ (2019年5月21日 18時) (レス) id: 9c83a487c9 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - めっちゃ面白いです！！ほんとに！！更新楽しみにしてます！ (2019年4月4日 14時) (レス) id: cb719f86c6 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 大好きで何回も何回も読み直してます！！更新待ってます！！ (2018年9月27日 7時) (レス) id: cb719f86c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘夏蜜柑
| 作成日時：2018年3月24日 0時
