【テニプリ】とても可愛いお姫様だね part 2

5流 ページ5

立海R side



柳「珍しいな、弦一郎が女子の事に興味を示すとは…」


仁「…やはりAは面白いぜよ」


食事を中断してまでノートに書き始める柳に仁王がニヤリとほくそ笑む

未だにAが転校してきていたことに驚いていた幸村は、手をポンと叩く


幸「ああ、そうだ！」


一気に視線が幸村に集まる

興味のなさそうにしていた切原や柳生、ジャッカルまでも


切「どうしたんっすか？」


こういう時の幸村の考えはロクな事がないと心の中で構える


幸「ふふっ、赤也は後で外周20ね。…それで、Aさんをマネージャーにしたいんだけど」


切「ゲッ！？…うっす…ってかマネだったら夢李先輩の方がイイっすよ！！」


幸村の笑顔に不満さえも漏らせなかった切原は立海に居もしない詩野を推す


柳生「…詩野さんは立海にいらっしゃいませんよ」


仁「俺は賛成ぜよ」


ジャ「…でもよー、そいつの都合とか…」


黙って聞いていたジャッカルが口を挟めば、皆が難しい顔をする


柳「…ふむ、そうだな。家庭の事情というものもあるだろう」


幸「えー、Aさんにやってもらいたいなぁ」


ぷくーっと頬を膨らませる幸村も、何時もなら強引に事を進めるが今回は気が進まないようだった

Aのハプニングにいち早く気づいたのは立海であり、その内容もAには悪いが知ってしまった


丸「…一人って大変だよなぁー」


しみじみという風に呟いた丸井に全員が同意する


真「幸村、そんなにやらせたいのなら一回勧誘してみればいいだろう」


男らしくない、とバッサリ真田が切り捨てる

幸村はそんな真田の脇腹にチョップする


幸「…それが出来たら苦労しないよ…まあ、するけど」


ジャ「結局するのかよ！！」


仁「俺もするナリ」


幸村に同意した仁王にじゃあ俺もー、と便乗する丸井


柳生「勧誘するのもいいですが、Aさんの迷惑にはならないようにして下さいよ。特に仁王君」


メガネをクイっとあげる柳生


仁「…ピヨッ」


柳生「仁王君！鳴くのはやめたまえ！」


怒る柳生に目を反らす仁王

そしてそれを面白そうに見る丸井と切原


幸「よし、できれば今日中に連れてこようっと」


柳「…随分と早いな」


呆れたように言う柳に幸村はニコリと笑って返す


幸「だって早く話したいじゃないか」


合宿中に話せなかった事とかあるしね、そう言って幸村は屋上から去る

どうやらすぐにでも探しに行くらしい


柳「せっかちだな」


柳の呟きに何人かが頷いた

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