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「て…起きて、Aさん」
貴「…んぅ…も、ちょっと…」
「ッッ!…ちょ、Aさん…見えるって!起きて!」
貴「見え、る?…あ」
パチリ、目が開く
目の前には、布団を抑えながら顔を真っ赤にしている精市さん
そろりと視線を下げれば、布団の先から太ももが出ていて、ワンピースが際どいところまで上がっていた
幸「…おはよう、Aさん」
若干赤くなっている頰を掻きながら目を逸らす精市さん
貴「おはよう、ございます…」
そう言いつつ、落ちている足をベットの中に引き入れ、胸元の布団を頭の上まで引き上げた
…恥ずかしいんですけど
ってか、あたし寝相悪いんだよね
……恥ずかしいんだけどぉおおおお!!
幸「えっと…起きてね?」
そういった精市さんは、多分部屋を出て行ったのだろう
ガチャリとドアの閉まる音が、布団を通して聞こえてきた
貴「…恥ずかしいんですけどマジなんなんですか!?」
ムギャーっと布団に向かって叫ぶ
そして、叫んで気がついた
…今、何時?
ガバッと起き上がったサイドテーブルの時計を見る
時刻は…7:30
貴「やば、い…」
本当は7時に起きる予定だったが、だいぶ狂ってしまう
髪を梳かして身なりを整え、リビングに急いで行く
丸「はよ、A!」
貴「おはようございます、すいません寝坊しました」
リビングには、全員勢揃いしていた
寝坊しそうな、切原くんまで
柳生「おはようございます、Aさん。勝手にキッチンを使わせていただいてしまったんですが…」
タオルで手を拭きながらキッチンから出てきた柳生さん
テーブルの上には、焼き魚や白米やお味噌汁を始めとした純和風な食事
貴「…作って頂いたんですね…すみません」
柳生「いえ、昨日はたくさんご馳走していただきましたし、ほんのお礼です」
ニコリと笑う柳生さん
…この量を男一人で作るなんて、凄いな
お礼を言ってから、お茶を入れて柳生さんの作った食事をいただく
美味しくて…とても、懐かしい味がした
…人に作ってもらうなんて…何年ぶりだろう
起きて直ぐに温かい作りたてのご飯を笑いながら、一人だけじゃなく食べれたのはいつぶりだろう
そんな事をぼんやりと考えながら、温かいご飯を口に放り込んだ
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ひな - 凄く面白いです!読んでくうちに感動して涙が出ました! (2019年3月5日 2時) (レス) id: b401e87431 (このIDを非表示/違反報告)
ばろろん - 仁王希望で! (2015年3月30日 18時) (レス) id: 2ad4b6f1e3 (このIDを非表示/違反報告)
蘭希 - 財前オチがいいです! (2015年3月28日 19時) (レス) id: 09f1b7a4a3 (このIDを非表示/違反報告)
みかりん♪ - 柳さんがいいです! (2015年3月28日 10時) (レス) id: ef8895fc8b (このIDを非表示/違反報告)
ゴマミソ - 柳くんでお願いします! (2015年3月27日 9時) (携帯から) (レス) id: 499e9b52c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:甘夏蜜柑 | 作成日時:2015年2月15日 13時