【テニプリ】とても可愛いお姫様だね part 2 (ページ32)

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ピンポーン

ピンポーン

ピンポーン…

貴「待つということを覚えてくれ…」

そう言いながら、玄関に駆け寄る

そして、丸井くん達三人が待っているであろうドアを開けようとする

が、

貴「あ"、メガネメガネ…」

大事なメガネをかけていなかったので、取りに寝室に戻る

今の時刻は夕方の6時

練習は5時に終わると言うので、各自お風呂に入ってから来るように言った

先ほどメールで丸井くんから、『皆と合流してから行く』

と書いてあった

しかし、その後にかなり改行して『…悪りぃ』と書いてあるのには疑問を持った

…悪いなんて思ってなさそうだったのに…意外だった

しっかりとメガネをかけて、髪を縛って、再び玄関に向かう

…あたしは疑わなかった

ドアを開けた先には、三人だけ…つまり雅治と丸井くんとジャッカルくんしかいないという事を

そして、ガチャリと開けた先には＿＿＿＿＿

幸「やあ、Aさん」

……………………

バタn…ガンッッ

……………………

幸「痛いなぁ…ドア開けてくれない？」

ドアに挟まっている精市さんの足

さっきの音は…アレだ、うん

あたしがドアを閉めようとしたが、精市さんの足がそれを阻止した音

これでわかった

この方法を雅治に伝授したのは、精市さんだという事が

貴「…丸井くん、これは一体…？」

精市さんの足を挟みながら、後ろで冷や汗を流している丸井くんに問う

その間、あたしは一切力を抜いていないはずだが…

精市さんの足はとても頑丈らしい

丸「………だから、メール送っただろぃ？」

貴「…あの謝罪の意味はコレですか」

レギュラー陣全員が集まっている

あたしをよく思っていないはずの切原くんや、婦女子の部屋に上がるなど言語道断とでも言いそうな真田さんや柳生さんまで

柳さんはもう完璧にノートを準備している

ジャッカルくんはすごく申し訳なさそうにしているし、雅治はなぜかいじけている

…マジか

貴「…あっ！」

スッとドアの隙間から伸びてきた精市さんの手は、あたしのメガネを攫っていく

それを阻止しようとすれば、両手がドアノブから離れ侵入を許してしまうので離せなかった

しかし、ほぼ無意識に片手が前髪を抑えてしまう

力を入れるのが片手になってしまった

幸「ふふっ、お邪魔しまーす」

それを精市さんが逃すわけも無く、ドアが開けられる

丸「…あーあ」

ジャ「…すまん」

…………ジーザス……ナンテコトダ