【テニプリ】とても可愛いお姫様だね part 2 (ページ4)

今日:4 hit、昨日:9 hit、合計:335,550 hit

4流ページ4

．

貴「光？…なんか立海だったんだけど」

財『え…マジっすか。…マネ、やるん？』

今はお昼休み

誰もいない屋上で光と電話をしている

貴「…え、やんないよ。女の子凄かったし…」

財『…ああ、そうですね』

貴「しかも、クラスにテニス部が二人居るんだけど…」

財『あ、Aさん、あわよくば関わらん用にしたいと思っとったんでしょ？』

バレたか…さすが光

それから5分ほど話して会話を切り上げた

…また明日の同じ時間に話そうと約束して

貴「…屋上、いいな」

花の香りが微かに漂ってくる

氷帝には無い、屋上庭園があるからだ

チラリと見たところ、素人のあたしにもわかるほど丁寧に世話をされていた

しかし、ずっとここにいるには些か暑過ぎる

そう思って、教室に帰ろうとした時だった

切「先輩！！早くしないとお昼休み終わっちゃいますよ！！」

真「赤也ぁぁ！！廊下を走るな！！」

幸「真田、五月蝿いよ」

…隠れよう

ドア越しに聞こえてきた話し声に急いで貯水タンクの陰に隠れる

次の瞬間にガチャリと開けられたドアに、ドキリとする

…別に悪い事やってるんじゃないのに…

ジャ「おい、ブン太！もうメシなんだから菓子食うなよ！」

丸「ウッセーなジャッカル、あと一個だけだよぃ！」

幸「ブン太？」

丸「幸村くん！もう食ってないぜぃ！」

…恐怖政治

隠れているこちらにまで伝わってきた黒いオーラに冷や汗が出る

…ああ、バック持ってきてよかった

お弁当を広げながら携帯をいじる

メールを見れば、氷帝の人達…といっても、詩野さんと跡部くんと芥川くんと忍足くんだけだけど

…あれ？

芥川くんにメアド…教えたっけ…？

貴「…深く考えちゃダメだ、うん」

そう思い直してご飯を口に入れる

幸「…え！？Aさん立海に来てるの！？」

貴「…余計な事を言ってくれましたね」

きっと言ったのは口の軽そうな丸井くんだろう

真「…ほぅ、あの女が？」

柳「珍しいな、弦一郎が女子の事に興味を示すとは…」

…あたしの話をやめてほしい…切実に

しかし、一向に止む気配のない会話に遠くをみて現実逃避を始めた