【歌い手】存在意味づくり【男主】

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Aside



…なに、ここ…？

周りは誰もいないし、真っ暗だった

怖い…

『誰か、いないの…？』





“Aは邪魔な存在でしかないの”


『…っえ…？』


”生かしてやってるだけでも感謝しろよ“


声のするほうを観てみると映画館にあるような大きな画面があった

その画面にうつっているのは女性と男性に殴られている僕だった

女性は僕をみながら高く笑い、男性はずっと僕を叩いたり、殴ったりしていた

『…っだれ…？本当に、ぼ、く…？』

そう呟いた瞬間、画面が変わった


“あははっ！お前、目障りなんだよぉ！！”

『…は、なんで…愛ちゃ、…』

画面には愛ちゃんと複数の男女に殴られている僕がいた

どうして、

そう言おうとした僕は目を見開いた

『え…？』

次の瞬間、僕は理科室と思われる部屋の窓から愛ちゃんに押されて、地面へと、落ちていった

また画面が変わる


”真冬は、どこまで耐えられるかしら？“

『まふ、くん…？』

また愛ちゃんが複数の男女と一緒にまふくんを殴っていた

『、本当に、愛ちゃんなの、？』

違う、愛ちゃんじゃない、

そう言い聞かせる

10秒ほど真っ黒な画面になってから、次の画面にうつった

『…しおちゃんと、僕…』

今度は病院

いろんな機械に囲まれながら病室で眠っている僕と、僕の手を握りながら泣いているしおちゃん

『…こんなの、僕は知らない…』






“また…守れなかった…”

聞こえるか聞こえないかくらいの声でしおちゃんが呟いた

守れなかった？何を…？

そして、画面が消えた

目を開けると、保健室だった

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