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『え…。』

あ「…な?!」

なんと、息を潜めていたのかるぅとさんが物陰からすっとでてきた。

な、なんで…ごまかせていなかったの…?

る「ごめんなさい、おふたりの会話は全部聞いちゃいました。まあ、昨日の夜からなんですけど…。」

あ「え…そんな…何を言っているの?…」

明莉は言葉を失い、しばらく呆然と立ちすくんでいた。
しかし、直ぐに我に返り、私を睨んで

あ「あんたがいったのね…?」
と鬼の形相で言った。

る「そんなことないですよ。僕が勝手に聞いちゃってたんです。盗み聞きみたいな真似をして、ごめんなさい…。でも、このことはほかのメンバーにも伝えます。明莉ちゃんがそんな人だったなんて思いたくないですが…。」

彼はそう言うと、スマホを取りだし私たちの前に置いた。

すると、私たちのさっきまで話していた内容が入っていた。どうやら録音していたようだ。

あ「そん…な…。なんで…全部Aが悪いのに…なんで私がこんな恥さらしされないといけないの…?!」

明莉は音声を聞いて嘆いていた。
さっきまでの明莉と大違いだった。

…そっか…そうだった。全部わたしがわるいんだった。

明莉を傷つけてこんなにも変えてしまったのは他の誰でもなく私で、あの楽しかった日々も私のせいで消えてしまったんだ。

『…ダメ。』

ふと、口から声が漏れてしまった。
そして、それを初めとして、とめどなく言葉が出てきてしまった。

『ダメ…です!私が…私が悪いから!これ以上…明莉を傷つけないでください……!さっきの明莉の言葉も、ちょっとした弾みで言ってしまったことなんです…。るぅとさん、ありがとうございます。でも…メンバーの皆さんに言うのだけは…やめてください!!』

私から出てきた思いがけない言葉に2人は驚愕していた。

る「え…。Aちゃん…?」

るぅとさんは信じられないと言うように目を見開いていた。

『ッ…。ごめんなさい…。』

次の瞬間、私は駆け出していた。

心配してくれて声をかけたるぅとさんにはほんとうに申し訳なかった。

後を見なくても言葉を失って私を見つめる2人の姿が分かったが、私は無我夢中で行くあてもなくはしった。


学校のことなんてもう考えられなかった。

自分の心が分からなくて、今はただただ、明莉にを傷つけた自分に対する怒りと、るぅとさんに対する申し訳なさが混じりあって脳内を取り巻いていた。

ああ…私ってなんなんだろう。

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サラミ - 初コメ失礼します。とても面白かったです。更新は主様のペースで無理しないように頑張ってください。 (2022年10月23日 10時) (レス) id: 82adb6822c (このIDを非表示/違反報告)
*ゆうらまる*(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます。主様のペースでいいんで、更新待ってます! (2022年10月6日 17時) (レス) @page38 id: 394490a509 (このIDを非表示/違反報告)
ササク(プロフ) - 更新嬉しい(⁠´⁠;⁠ω⁠;⁠`⁠)ありがとうございます! (2022年10月5日 20時) (レス) @page38 id: ba5c48af12 (このIDを非表示/違反報告)
みわ - 続きまってまーす!めっちゃ面白いです! (2022年9月24日 16時) (レス) id: 2cbe1f5b50 (このIDを非表示/違反報告)
*ゆうらまる*(プロフ) - 元 、 です!ずっと続き待ってます!事情はわかりませんが戻ってきてほしいです! (2022年9月19日 14時) (レス) id: 394490a509 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ろこ x他1人 | 作者ホームページ:http://Roco65kun  
作成日時:2021年9月22日 7時

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