捕 ま え た

２５. バカだね ページ24

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" はやく 逃げなよ 。 "







『 …… え ？ 』








そんな 言葉 が 返ってくる なんて

思ってなくて 、



なぜか 動けない 。









じっ と みつめてくる 玄樹 、

その瞳 から 逃げらんない ……







『 な 、 なんで … ？ 』






どんな 答えが 返ってくるのか 、

ドキドキ しながら 返答 を 待った 。









玄 「 俺 別 に こんな 遊び


興味 ないもん 。 」



「 A を 無理やり 捕まえて


どうこうするとか なんて あんまり

したくないしね 〜 。 」







『 … 玄樹 ……… 』







そう言えば 、 この ゲーム の ルール説明 を

してるときも １人だけ 乗り気 じゃ

ないっぽかったな 。







なんか …… なんだろう この気持ち 、







むかし から そうだった 、



いつもは 少し 冷たいけれど


どこか 暖かくて 優しい 。





知らないうち に 玄樹 に 守られてた 、


そんな 彼 に 惹かれてたの かも 知れない 。









玄 「 なに してんの はやく 逃げなって 。」



「 風磨くんたち には 黙っとくよ 。 」








『 …… っ 』









そう 言って また ケータイ を

弄ろうと する 玄樹 の もとへ 駆け寄って 、


いつの間にか 、








玄樹 の 手 を 握っていた 。









自分 でも 驚いたの 、 でも


なぜか 離れたくない って 思ったんだ 。









玄 「 …… A ？、 」









一瞬 、 驚いた顔 を みせた 玄樹は 、



フッ と 笑って 、









「 _________ バカだね ほんと 。 」









小さな声 で 囁いたあと 、




くちびる を 重ねた 。









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