シェiリン・バーiガンディー 4 ページ4
「……つまり、僕がかっこよすぎて不安だということですか?」
結局根負けして思っていた事を全部話したのだが、それに対する総括があまりにも端的かつ馬鹿っぽくてずっこけそうになる
……依頼人が来ない理由、これのせいじゃない?
真面目に依頼をしに来てこのまとめ方なら、私だったら直帰だ
しかし、的は射ている所がちょっと憎たらしい
まぁそんなところ、と濁して伝えると
シェリンはわざとらしく大きなため息をついた
「Aさんはしょうがないですね、本当はもっと後に渡す予定だったんですけど……」
そう言って立ち上がると、ゴソゴソと何かを探し始める
気になってちらちらと覗こうとすると、目瞑ってて下さい、と釘を刺されてしまった
こういう時のシェリン、鋭いんだよなぁ……
諦めて大人しく目を瞑る
何かプレゼントをくれるのかな、でもなんで今?
「いいですよ、目を開けて下さい」
疑問の答えは出ないままにそう声をかけられて
その言葉に従って目を開くと
「わっ、綺麗……!」
目に飛び込んできたのは、丸いガラス張りの中に入れられた綺麗な花
スノードームみたいなそれを、私は最近テレビで見たことがあった
「ね、シェリン、これって枯れない花ってやつ!?」
子供のようにはしゃぎながら詰め寄ると、目を瞑っていた時は不服そうだったのに、随分な変わりようですねとからかわれてしまう
はっとして椅子に座り直した私が愉快だったのか、くすくすと笑われてしまい恥ずかしい……
「正式な名前はプリザーブドフラワーと言うそうです、永遠に枯れない花とも呼ばれているので、Aさんの知っている物で間違い無いと思いますよ。」
その言葉に取り繕おうとしていた顔が緩む
嬉しいし、これが本当に枯れないのかと思うとわくわくだ
「渡す時に言おうと思っていた言葉があるんですが」
今言っても良いですか?と、はしゃいでいる私を優しく見ていたシェリンが口を開いた
「もちろん!」
先程までの不機嫌などどこかに飛んでいってしまった私がそう叫ぶとシェリンは微笑んでこちらに近づいてきて
私の目の前までくると、片膝をついた
まるで王子様のような姿勢、それが似合ってしまうのがシェリンの恐ろしい所だ
そんな事をされては、頬が赤く染まってしまうのだって必然で
シェリンがそっと私に手を差し出しながら、ゆっくりと言葉を紡いだ
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ししゃも(プロフ) - 長月さん» リクエストありがとうございます!!リクエスト了解しました、、!順次書いていたますのでゆっくりお待ちください! (2021年10月6日 1時) (レス) id: a45d2df81a (このIDを非表示/違反報告)
長月 - いつも楽しく拝見させていただいてます!リクエストなのですが 長尾さんをお願いしたいです。無理せずこれからも頑張って下さい! (2021年10月5日 21時) (レス) id: d1cbbfbabb (このIDを非表示/違反報告)
ししゃも(プロフ) - 紫苑さん» 手違いで非公開になってしまっていました、、!ご指摘ありがとうございます!! (2021年9月30日 8時) (レス) id: d578d25a40 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - 鈴原るるの2がないのですが...。更新ありがとうございます!いつも楽しみにしてます! (2021年9月30日 5時) (レス) @page40 id: 3d7fe67ed7 (このIDを非表示/違反報告)
アニヲタの2434好き - ししゃもさん» 有難う御座います。誤字りましたww御体にお気を付けて、更新頑張って下さい (ししゃも様の書く話が私得すぎて悶え死ぬッ!!!) (2021年9月29日 19時) (レス) id: cfb75b9330 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ししゃも | 作成日時:2021年8月27日 1時