story17 ページ17
バイトの制服から私服に着替えて「お疲れ様でした」と声を掛け急いで帰宅する
バイト仲間が「相変わらず私服地味」とか「毎回、土曜日の早番か中番とかズルい」なんて言われるけど、そんなのは聞きあきた
早番か中番なのは、お迎え行くためだけど
その事をあの子たちが知ってるわけじゃないし仕方ないんだけど……
それにしても、アイドルのライブってあんなにも凄いんだ……
キラキラしてて、いつもと違う一面があるんだ
「やっぱり……もう会っちゃ駄目だよね……」
「誰に会っちゃ駄目なの？」
小さくつぶやいたつもりが誰かに聞こえたようで、はっとして顔を上げれば赤い瞳とぶつかった
「まさか、俺とか言わないよね？」
「り、凛月くん……っ」
いるとは思ってなくて、不意をつかれ目をぱちくりしてしまう
「えっ？そんな反応図星？傷つくんだけど」
少し怒っているような声に後退りしてしまう
「Aは俺のこと、きらい？」
「きらいじゃない……」
「なら、会っちゃ駄目とか言わないでよね」
むすっとむつけている凛月くんから目を反らしてしまえば、「こっちみてよ」と頬を掴まれ無理やり顔を上げさせられる
「ライブの時も泣いてた……
理由聞きたくて待ってたら、今度は会わない方がいい？なんで？俺、Aのこと笑顔にしたいのにっ」
「凛月くん……駄目だよ」
「だから何がだめなの？」
「だって……凛月くんはアイドルで私はただの一般人だよ？住む世界が違うの
凛月くんには大事にしないといけないファンがいっぱいいるもの
だからこれ以上凛月くんとは会えないよ」
「ごめんね、凛月くん……お友だちやめる」
私の頬に触れていた手を剥がそうとすれば、「言いたいことそれだけ？」とぎゅっと手を掴まれる
言いたいこといっぱいあるのに言葉が纏まらない
「わかった……そんなにAの迷惑になるなら友だちやめる」
「じゃあね」と掴まれていた手が離れ、彼も遠くなる
“いかないで”とも言えない
自分で手放してしまった
心が痛い
そっか……
こんなにも凛月くんが好きだったんだ
ーーーーーーー
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 290人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
猫愛りあ - 凛月くんLOVE！！かっこいい！！ (2月12日 22時) (
レス) id: 02dbe6c294 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきはな(プロフ) - ななさん» はじめまして。コメントありがとうございます。凛月くんを褒めて下さりありがとうございます。見切り発車してしまった小説ですが楽しんで頂けたらと思います。今後ともよろしくお願いいたします (2019年8月28日 23時) (レス) id: d59b5b05f2 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 凛月くんカッコイイ！ (2019年8月28日 19時) (レス) id: cda48c16bf (このIDを非表示/違反報告)
ゆきはな(プロフ) - かなとさん» 教えて頂きありがとうございます。すっかり抜けておりました。フラグを外しましたので、ご確認を宜しくお願い致します。 (2019年7月29日 19時) (レス) id: d59b5b05f2 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下をよく読みオリジナルフラグをお外しください違反です (2019年7月29日 12時) (レス) id: 31b2697a36 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆきはな | 作成日時：2019年7月29日 12時
