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「とりあえず座って落ち着け」






部屋に入ってリビングの椅子に座らせてくれて

キッチン借りるぞって
冷蔵庫の中にあったお茶を入れてくれた









「ほんとに大丈夫か?」




『うんっ、全然平気だよ』









…ほんとはまだ怖くて手の震えが止まらないけど









「…A、

『ごめんなさいっ…』









.









『ほんとにごめんなさい…先生何もされてないよね…?』



「されてないよ、大丈夫」







背中を優しく擦ってくれる先生。









もうこれ以上、悲しいところに直面したくなかった。


お母さんが亡くなる数日前まで
本当に怖くて怖くて寝れない日が続いてた




病気だから私がどうこうして
死を乗り越えられるとも思ってない、
ただただ、失うのが怖くて。





さっき先生が助けてくれるのを見て
相手は若いお兄さん達だったけど
もし万が一何かされたら、って思うと
今でも震えが止まらない







.









「顔青いけど…一応警察と家族にも伝えるか?」




『ううん…大丈夫っ…』




「けど一応母ちゃんくらいには…」




『私、お母さんいないの…』




「実家には居るんだろ?」




『実家にも居ないっ』




「え…」




『亡くなってるから…』









.









そう言うと先生からはしばらく返事がなかった


言わないでおこう、って思ったけど
この際言っておいた方が楽だと思って結局言ってしまった









「…そうだったのか、ごめん、、」





「父ちゃんは居るんだよな?」





「うん…単身赴任で県外だけど」






.






そっか…としか言葉が返って来ない分、
何度も何度もゆっくりと背中をさすってくれる






『もうこれ以上、身近な人に傷ついてほしくない…』









.









『っ……』








.









背中をさすってくれてた左手が頭上に来た



いつもならくしゃってするのに
今日はまるで子猫を撫でるかのようにしてくれて









.









「大丈夫だ」









『え…?』




「俺がいる」







.







'' 俺がいる ''








この言葉は、
私を安心させるために言ってくれてるんだよね







.









.









「…Aの父ちゃんには及ばねーかもしんないけど」






そうボソっと呟く。
これでそういう意味なんだとわかった。






でもこの優しさが離れて欲しくなくて
私は椅子から立ち上がって先生の背中に腕を回していた




.

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設定キーワード:北山宏光 , キスマイ   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:あかやま。 | 作成日時:2019年1月25日 23時

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