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「またAを持つことになったな」



『先生嫌なの?笑』



「いや?嫌とは言ってないけど?笑」






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数日経ってから
新学期、受験生ということで放課後に
マンツーマンで面談が始まった







去年から私の担任だった藤ヶ谷先生は、
なんと今年も私を受け持って。





すごく喋りやすい先生だし、優しいし爽やかで、
何より私の家庭事情を唯一知っている先生







お母さんが危ないって身内が焦り始めた頃から
先生にだけは相談してた








.









「んー、やっぱり問題は数学だなぁ...
他の教科は普通に良いんだけど...」




『...数学のためだけに塾は行かないよ?
金銭関係もこれ以上お父さんに迷惑かけたくないし』



「まぁな、あっ、
向こうから仕送りしてもらってるんだっけ?」




『うん!だから難しいかなぁ〜?』




「...数学勉強したくないから、とかじゃないだろうな?」





なっ...!!


...半分図星で驚いてる









『あははっ...そんなわけないでしょ〜』




「ほんとかー?まぁ、点数を上げろってことだな」




『ちゃんと勉強します...』




「がんばれよ」





.







それからしばらく続いた面談も終わり、

教室から出ていこうとすると









「あ、北山ん家の隣に引っ越したんだって?」




『えっ!?!?』









な、なんでそれを知ってるの!?

どこかで見られてた...?



というか北山って呼んでたよね?
どういうご関係...


とにかく言うなよ!って言われてたから
否定しとかないと、









『そんなわけないじゃん...!』




「はは、隠す必要ないよ、本人から聞いたことだから」



『は!?』




「こないだ言ってたんだよ、花咲ってやつが隣来たって」




『そ、そうなの...?』




「うん、実は俺ら大学も同じでタメなんだ」







え...初耳だ.....







「あ、いいこと考えた」





そう言って座ってた椅子を中に入れて
こちらに近づいてきた。






.









「数学、北山に教えてもらえば?」








……







.







『...どこで?』




「Aの部屋か北山の部屋」




『いやいやっ...そんなのできるわけ...っていうか
教師の藤ヶ谷先生がそんな提案しちゃだめでしょ?!』




「黙ってれば大丈夫なんじゃない?
勉強しないで大学落ちるよりマシだろ?
あいつが部活から職員室に帰ってきたら言っとくわ」









・・・ご最もな正論だけども...!!




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設定タグ:北山宏光 , キスマイ   
作品ジャンル:恋愛
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絵里奈(プロフ) - 続き楽しみにしています。 (2020年10月23日 17時) (レス) id: 0dbf2e6a14 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あかやま。 | 作成日時:2019年1月25日 23時

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