マーガレット (ページ2)

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「おっちゃんが昨日引っ越して来たやついるって
言ってたの、お前だったの？」

『そう...みたいです...』

「えっと名前なんだっけ...確か...はな...さき...？」

『花咲Aですっ...』

「あーそうだそうだ、花咲Aだっ」

フルネームで呼ばれたのでさえ、
キュンとしてしまった自分がいる

「あ、ここに俺が住んでること誰にも言うなよ？笑」

『言うわけないじゃないですか！！』

同じとこ住んでるって知られたら私の立場もあれだし...

「良かった良かった、よし、もう部屋入れ、
母ちゃんに怒られるぞ？」

『.....』

「...ん？どした？」

そう言って俯いてる私の顔を覗き込んできた先生

あまりにも顔が近くてわっ！！と驚いてしまった

「おいおい人のことお化けみたい言うな」

『だってっ...！///』

「ははは、ほら母ちゃん待ってんぞ、明日も元気に来いよ」

そう言ってバタン、と自分ん家のドアを閉めた先生。

...お母さんいないってこと、知らないのか、

そうだよね、担任じゃないんだもん、
そこまで知らないよね

それにしても、ここ数分でかなりドキドキさせられた

先生のラフな姿見たの初めてで
不覚にもドキってしたし、距離も近かったし、
ほんとに成人かってくらいのはにかみ笑顔だったし

心拍数が上がってたのは私だけの秘密にしておこう

自分もドアを開けて玄関に入った。

玄関にはマーガレットが置いてあって。

お母さんが好きだったマーガレット。

お母さんはお花が大好きで
その影響で私も好きになった。

いつもは玄関に入ると必ずお母さんのことが浮かぶのに
同時に北山先生の顔も浮かんだ。

どうして、？

・・・ないないない、あくまでも教師だしね

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...マーガレットの花言葉、秘めた愛。

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.....私と北山先生の物語は、

まさかのここがスタートだった

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