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26 北山side ページ26

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差し伸べた手を離して
俺より少し後ろで歩いてるA





ずっと謝ってくるこいつに
あまり言葉をかけてあげることができなかった








だってこの光景、
どこかで見たことあんのに。









.









.









***






「じゃーなー」





部活終わってから
夜遅くまでカラオケ行って(俺にもこんな時期はあった)
帰ってる途中だった









「あの…やめてください」









近くで聞いたことある女性の声がして





その声を頼りに道進んでったらまさかの真希ちゃんが
知らない男たちに囲まれてて。







俺がやめろって助けに行ったとこでどうにかなるような
レベルの奴らじゃなさそうだったし
かと言って見て見ぬふりして逃げんのも違う









「あの」









勇気出してとりあえず声をかけてみれば、
やっぱりコテンパンにされた








男の集団は俺をボコボコにしたあとそのまま帰って
真希ちゃんが俺の元に駆け寄りに来てくれた









「北山くん大丈夫…!?どうしてこんな所に…?」





「遊んでた。てかなんもされてない?大丈夫?」





「こんな時間まで危ないでしょ…!
しかもそれはこっちの台詞よ…?」





「俺は平気、なんであんなのに囲まれてたわけ?」





「普通に帰ってたら、あの人たちが急に…
って血出てるじゃない…ごめんね私のせいで…」





「真希ちゃんのせいじゃないから気にすんな」









真希ちゃんは目に涙を浮かべて泣くのを堪えてた
相当怖かったんだろうな。



それに対して俺はなんもできなかった、
好きな人のことを守ることすらできない、
自分の器の小ささに悔しくなった









「お家どこ?近くまでなら送っ…

「いい、真希ちゃん家もうちょいなんでしょ?
そのまま真っ直ぐ帰ってよ」







「え…でも…、

「一人で帰れるし、俺もう高3だぜ?笑」







「・・・ほんとに平気…?」






「おう、じゃあね真希ちゃん、何もされなくて良かった」





「…ありがとう北山くん、気をつけてね」









.









それからお互い反対の道に進んでったっけな









" 俺もう高3だぜ?笑 "






ほんとだよ、18の男がなにビビってんだ









***









.









『…せんせい、?』




「…あ、悪い、ん?」




『つっ立ってどうしたの?もう部屋の前だけど…』




「え?」




.





…いつの間にか家の前まで来てた


.

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設定タグ:北山宏光 , キスマイ   
作品ジャンル:恋愛
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絵里奈(プロフ) - 続き楽しみにしています。 (2020年10月23日 17時) (レス) id: 0dbf2e6a14 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あかやま。 | 作成日時:2019年1月25日 23時

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