桜並木の下で #2 ページ48
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涙を拭ってくれながら優しく私を見つめる彼
「...ほんとに.....？」
「うん、お前に会いに来た」
「宏くん...、」
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出会ってからずっと言えなかった言葉
言いたくても我慢してきた言葉
.
「宏くん、私っ...
「あら！宏光くん？」
「あっ、どうもお久しぶりです」
近距離にいた私たちは
あっという間に現実に戻ってお互いパッと離れた
近所の田中さん。
私と宏くんのことを小さい頃からよく知ってて、
親に内緒で2人で遊びに行ったりもしてた
「Aちゃんも一緒なのね〜、
宏光くんいつもテレビで見てるわよ！」
「まじすか？笑」
「二人ともあんな小さくて兄弟みたいだったのに、
今ではもう立派なお兄さんとお姉さんね」
「ははっ、嬉しいなぁ田中さんに言ってもらえると」
私も同時に少し頬が緩んだ
「ところで宏光くんいい人見つけたのかい？」
「いいひと？」
「そろそろ結婚してもいい年頃でしょ？
Aちゃんもだけど」
「わ、わたしはまだそんなっ...」
一瞬隣にいる宏くんを見たら見事に目が合ったけど
すぐ逸らされた
.
「俺はもうすぐかも」
「え...」
「まぁ！お相手どんな子？」
「ふふ、俺も一応アイドルだから
そこまでは言えねーかなぁ田中さん！笑」
「そうだったわね！笑
ちゃんと二人とも頑張るのよ！」
「おう！ありがとう」
「ありがとうございます」
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じゃあねって帰ってった田中さん
桜並木の下で再び2人になった
...っていうか宏くん、
「彼女...いたの...？」
" もうすぐ " ってそういうことでしょ...？
なんだ居たんだ、
さっきの言葉に期待した自分が馬鹿みたい
所詮私はいつまで経っても宏くんのただの友だ...
「居ないけど狙ってる子いんだ」
「...狙ってる？」
「未来の奥さん。俺一途なの知ってる？」
「え...？」
「十何年一緒に居た子なんだけど、
この気持ちが確信したのはここ出て行く前かな」
「.....、」
「わかったでしょ？」
そう言われてまた涙を貯めてしまう私
昔から同じ気持ちだったってこと、？
「お前に会いに来たって言ったじゃん」
「好きだよ、ずーっと前から好きだ」
「俺の近い将来の奥さんになって」
コクン...と頷くと桜みたいに優しく微笑む彼がいた
fin
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あかやま。(プロフ) - ゆなさん» コメントありがとうございます^ ^ ほんとですか！！好評で良かったです！メンバーの下着トーク、妄想広げてみました（笑）藤北先輩シリーズ今後もUPしていきますね！ (2019年2月25日 16時) (
レス) id: 0e8a283691 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - こんにちは！藤北先輩シリーズとても面白いです！下着トークいいですね〜(笑)ぜひもっといろんな藤北先輩シリーズ読んでみたいです！ (2019年2月24日 16時) (レス) id: 8abb1e480e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あかやま。
| 作成日時：2018年1月21日 1時
