【探偵チームKZ】KZの姫は知っている【アーヤ成り代わり】

#016 ページ17

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「…あの、すみません……」


秀明に着くと、すぐに声をかけられ、私は「はい?」と振り替える。
落ち着いた、ちょっと低めのアルトの声。

振り替えると、黒髪の女の子がそこに居た。
黒くて長い髪は背中まであり、サイドテールにしてある。黒いスクエアメガネは、大人しそうな印象。

……え、と私は声をあげた。


「理恵……!?」

「えっ。何で私の名前…」



しまった。

まさか名前まで一致するだなんて。
私の前世の友達、そっくりだ。ちなみにソイツもKZヲタで、上杉くん推しで。夢女子っ気と腐女子っ気があった女子。



「…ごめんね、知り合いと雰囲気が似ててさ。まさか名前も一緒なんてビックリ!

それで、何か用かな?」

「えと、その……み、三ツ矢Bの教室って…?」

「三ツ矢B?もしかして理恵さんもなの?
私もなんだ、今いくとこだから、一緒にいこ!」



はいっ、と返事をする女の子、理恵ちゃん。
敬語なんていいよ、と私が話すと、パアッと理恵ちゃんは笑顔になる。



「私、立花彩。好きに呼んでね」

「わ、私…葉山 理恵(はやま りえ)、だよ。
彩ちゃん、よろしくね!」



…この日、私は初めて秀明での友達ができました。



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