今でも大好きだよ

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龍二｢何でそう言われた？


お前は浮気するような女には見えねえけどな」


A「私は優一筋です！」


バッと顔を上げて言い返すと大きく息を吸い、


吐くとさっき芹澤に言われた事を思い出して泣きそうになった


龍二「誰にも言わねえから話してみろ」


A「鬼塚には言わないでよ」


龍二「英吉に言うなって…何かあったのか？」


A「無いと言えばウソになるけどあるというと…」


龍二「…分かった、アイツには言わねえ」


A「ありがと……で、最初から話すと…私の友達が妊娠して…」


もちろんあゆなの名前を伏せ、


さっき起きた事を全部話すと目の前から漂ってくる怒りのオーラがかなりヤバイ


さすがは元伝説の暴走族……。


龍二「そいつふざけてんのか？


それとも何だ？お前に告白しても振られるって分かってて


手に入れる為に最終的にはどんな手でも使おうって？」


十年間離れてて一度も連絡をくれなかったお兄ちゃんだけど


やっぱり私のことを分かってくれてたことが嬉しくて


ポロポロと涙が零れ始めた


龍二「何が彼氏を捨てて俺のとこに来い、だ


例え自分の子供じゃなくてもいい？


10年離れて俺もお前も変わったが、


俺の妹は男や赤ん坊を利用する最低な女なんかじゃねえよ


お袋も男に逃げられたが弱音を吐くことなく


例え金に困ってたとしても男に頼ることなく俺たちを育ててくれた


お袋は男を利用して生きていけと言ったか？


困ったら男の懐へ逃げ込めと教えたか？違うだろ。


例え一人になってもやると決めた事は最後までやり遂げって教えられたはずだ」


お兄ちゃんの言葉が凄く胸に来て、


嬉しくて嬉しくて涙が止まることなく溢れ返った

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