音と色と恋と君 (ページ32)

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自分の気持ちに正直になれない自分がずっと嫌だった

嶺亜先輩が好きだって感じてもどーせ軽音がかっこよかっただけって自分を騙してた

嶺亜先輩を好きになっちゃいけないわけじゃないのに

自分の首を絞めてる気がして……どうしても恋心を抱くのを我慢してたのかもしれない

7MENの専属デザイナーになった時心のどこかで期待してた

でもそれは間違ってた

7MEN侍というものを得た分、交換条件のように色々のものを失った

盗撮の件は一件落着したけど

あれから心愛とは口も聞いてもらえないし

LINEもブロックされてるみたいだし

嶺亜「めっちゃ考えてんじゃん…」

「それ大光くんにも言われました…」

嶺亜「てかAちゃん大光のことまだ大光くんって呼んでんの？」

「いや…まー」

嶺亜「そこは呼び捨てじゃない？てかまだオレのこと嶺亜くんって呼んでるでしょ？オレは先輩だからまだしも大光は呼び捨てで呼びなよ！」

「でも7MEN全員私のことAちゃんって呼ぶじゃないですか…」

嶺亜「じゃーこれから呼び捨てにするよ！だからちゃんと呼び捨てで呼んでね！A！」

あからさまに名前誇張してくるじゃん……

あーもう私嶺亜先輩に振り回されてばっか

嶺亜「げっ雨じゃん…」

「ほんとだ…」

嶺亜「傘持ってる？？」

「持ってないですー」

嶺亜「じゃーもうすぐでオレん家だから入る？」

え？嘘でしょ？

嶺亜先輩の家？まじでこの人なに考えてんの？

でも確かに私の家こっからまだかかるしな……入れてもらいたいけどさーー

嶺亜「オレなら雨に打たれながら帰るのも悪くないけどさ…女の子となると話は違うでしょ？？」

「じゃーお言葉に甘えて…嶺亜くんn」

嶺亜「なんだってーー？？？」

「お言葉に甘えて…………」

嶺亜「ん？？笑笑」

「嶺亜の家行かしてもらいます……」

嶺亜「よしじゃーいこーぜー」

嶺亜先輩私がこんなにドキドキしてるってどうせ知らないでしょ

多分