episode20 ページ22
｢この学園では生徒会命令に反するとペナルティが発生する。
普通の生徒にペナルティをひとつ付けるのと、
お前のような特待生の生徒にペナルティを付けるのじゃ訳が違う。
まぁ、特待生撤回か退学が妥当だろう。」
彼方先輩の冷静な物言いに
私は言葉を詰まらせていた
｢特待生撤回ならこの学費500万を即日入金してもらう。
退学の場合、学費を支払うことは無いが
きっと親御さんには心配も迷惑もかけるだろうね。」
妙に威厳と落ち着きを加えた彼方先輩の声が
私の動きをピタリと止める。
とてもじゃないけど私の家にはそんな莫大なお金を出せる余裕は無い。
かといって、入学早々に退学なんてしてしまえば彼方先輩の言う通り、大好きな両親に要らない心配をかけさせてしまうことも目に見えていた。
毅然とした態度をとっていた私も耐えきれず目を泳がせた。
沈黙が私の胸に無言の圧力を加える。
時計の針の音だけが静かに鳴り響く
｢……やってること脅迫と変わらないですよ？」
沈黙から逃げ出すために絞り出した私の声は想像よりも小さく、静かに教室に響いた
｢これは生徒会命令だ」
彼方先輩は満足そうに片頬の口角を釣りあげる。
私は不満を吐き出すことも出来なかった。
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桜餅(プロフ) - 更新待ってましたぁ！！本当にこの作品大好きです！これからも頑張ってください！ (2019年8月5日 6時) (
レス) id: 03f4026521 (このIDを非表示/違反報告)
鈴木ゆき(プロフ) - めっちゃ好きです！！更新頑張ってください！ (2019年7月22日 12時) (レス) id: 54d5b427b8 (このIDを非表示/違反報告)
依利 - ハマりました！頑張ってください！ (2019年7月22日 11時) (レス) id: ebc513990a (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - mさん激しく同意するw (2019年7月20日 20時) (レス) id: ae4edb19df (このIDを非表示/違反報告)
りもこんぬ - つずきが 気になりすぎて夜しか寝れません((ネタ (2019年7月20日 12時) (レス) id: 3a0ab8cfdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉乃 | 作成日時：2019年7月19日 11時
