.*･ﾟ6人の学園王子様と雑用庶民.ﾟ･*.

episode16 ページ18

｢おつかれーっす！！！」


坂田先輩が勢いよく生徒会室と思わしき教室のドアを開けた。







中には数人生徒がおり、ソファで寝ていたり、ゲームをしていたり、書類と思わしきものの整理をしていたりと各々自由に過ごしており、
お疲れー。と返事はするものの
こちらに目を向ける様子はなかった









｢庶民連れてきましたよ」





センラ先輩がそう言って、私の背中を押すと
奥のソファで寝ている一人を除いて、全員が驚いたように一斉にこちらを向いた。









｢おっ、良くやった。」

忙しなく書類を整理していた人物は手を止めて傍にいた小さいたぬきを抱き抱える








｢さっきぶりやな」





さっきのトラウマレベルの出来事がフラッシュバックする。ニヤニヤとこちらを見てくるので
負けるもんかと睨み返すと彼は眉をひそめた。







｢待ってたよ〜



ほら、そらるさん、起きて」




ふわふわとした優しい声の彼はすっと立ち上がり、奥のソファで眠っている黒髪の肩を揺らす






庶民の子が来たよ、と声をかけられるとのそのそと彼は起き上がる






ボケーッと私の顔を見つめると、

座って、と一言つぶやき眠そうに目を擦る。

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