第117話 出来心 ページ22
黒尾side
試合が終わって少しして、ネットの片付けや諸々のことをしていると、今日1日音駒のマネージャーをやってくれた千尋ちゃんと、烏野のメガネ君が話しているのが聞こえた。
月「…あの。…いつまで着てるんですか、
『え、あぁ…。そろそろ脱いで黒尾さんに返さないとね。ちょっとコレ持っててもらっていい？』
月「あ、はい…」
ちょうど何もやることがなかった俺は二人に近づいた。
…実際ジャージは返してもらわなきゃだったし、初めはただの出来心だった。千尋ちゃんの驚いた顔、もしくは恥ずかしがる顔が見られたらなーなんて思いながら。
黒「じゃあ俺が脱がせてやるよ」ﾆﾔ
『え？』
そう言って俺は千尋ちゃんを後ろから抱きしめるような形で、ジャージのファスナーに手をかける。
その光景に目を丸くするメガネ君。そうそうそんな顔w
でも千尋ちゃんは何でもない顔をしてて。
俺はそれがちょっと悔しくて、さらに続けてしまった。
黒「今日はマネージャーやってくれてありがとね、千尋チャン？」
『いえ、お役に立てて何よりです』
黒「俺的にはもう少し
『はい？』
抱き締めた状況で彼女に話しかける。でも千尋ちゃんの表情や声色は変わらなかった。
俺だって、女の子に対して
代わり映えしない彼女の反応に、そんな思考が頭をよぎる。
彼女の驚いた顔とか見たいのもそうだけど、まだ
でもそんな気持ちは彼女に届くはずもなく、千尋ちゃんは相変わらずけろりとしている。
月「ちょ、ちょっと先輩っ…！」
『え……わっ！？』
そんな事を考えているとメガネ君が俺の両腕から千尋ちゃんを奪う。そして自らの肩の中へ。
…ほぅ、そゆこと…
月「何考えてるんですか？！」
『え、何が？』
月「何がじゃないですよ？！何脱がされてるんですか！」
そしてメガネ君は自らの先輩である千尋ちゃんを怒り始めた。その光景を俺はただ呆然と見ている。やっぱり同じ高校だと仲良いなーなんて思いながら。
『いやだってジャージ返さなきゃだし…って言うか脱げって言ったの月島じゃん』
月「はぁ？！
…と、とにかく！向こうに行って早く着替えてきて下さい…！行きますよ！」
『…ウィッス』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 818人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りんねむ(プロフ) - 零さん» そんなことないです！更新しようと思ってます！ アニメも最終シーズン動き出したみたいですしね！！頑張って面白い話書いていきたいと思います！！ (2022年9月5日 0時) (
レス) id: a65ebb8e54 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - 凪さん» 返信遅れてごめんなさい！コメントありがとうございます！( *´꒳`*) また、更新していきたいと思います！ (2022年9月5日 0時) (レス) id: a65ebb8e54 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - この話ってもう更新されない感じですか？😭この話春高までやって欲しいです。おもしろくて一気見しちゃいました。更新楽しみにしてます (2022年9月4日 19時) (レス) id: 3b18e7e712 (このIDを非表示/違反報告)
凪 - とうとうシーズン4ですね おめでとうございます！ りんねむさんの小説、いつも楽しみにしてます。これからも無理のないよう頑張ってください (2020年7月19日 23時) (レス) id: 2e6c097ff9 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - 鬼刀茜さん» 120話が"烏飼"になってました！先程"烏養"に訂正しました！御指摘ありがとうございます！m(_ _)m (2020年3月26日 13時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りんねむ | 作成日時：2020年1月11日 10時
