第97話 試合前in烏野 ページ2
澤村side
黒「ウチの選手の紹介とかもしたいし。」
『…わかりました。じゃあ潔子さん、後よろしくお願いします』ペコ
清「あ、うん…」
千尋は音駒の主将に頷いて、俺たちにお辞儀をする。
その時だった。
黒「じゃ、
澤「っ!!」
菅「っ!!」
音駒の主将が千尋の肩を軽く抱き寄せ、俺たちに見せつけるようにニヤリと笑った。
その姿に俺もスガも旭も、そして清水も眉をひそめる。
…気に食わない。この前の青城戦の時もそうだった。
千尋が、違う学校のジャージに身を包み、
『ちょっと…あぁいうのやめて下さい。嫌われますよ』
黒「え、何、俺の心配してくれてんの?」
『断じて違います。先輩たちに失礼なこと言わないで下さいって言ってるんです』
黒「つれないねぇ笑」
『……』
黒「ごめんって…そんなに怒るなよ…笑」
俺たちに背を向けながら、少しずつ遠ざかっていく千尋と音駒の主将を見ると、どうしようもなく苛立つ。
菅「なぁ大地…」
澤「ん?」
菅「俺、なんか今機嫌が悪い」
澤「奇遇だなスガ、実は俺もだ」
清「私も…」
東「俺は緊張の方が強いかな…」
澤「…ひげちょこは向こう行ってろ」
東「酷いっ…!」
そんな会話をした後で、後輩たちの元に戻る。
他校のマネージャーとして働く事を、千尋自身は何とも思っていないだろう。たとえ相手が誰であろうと、"選手"のためにと全力で自分の仕事を全うする。
その"選手"が
きっと千尋はこの場に居る誰よりも"強いバレー"を知っている。だからどんなチームも完璧にサポート出来るし、俺たちもそばにいて欲しいって思うんだ。安心出来るから。
清水だけじゃ不安とか、そんなんじゃない。
田「うぁ!ちょっと大地さん、あれ見てくださいよ、アレ!!」
西「なんで千尋のやつ
日「ジャージも変わってる…!」
一人で考え事をしていると、田中、西谷、日向の3人が騒ぎ始める。3人の指差す方向に目をやれば、真っ赤なジャージに見を包み、音駒の選手に囲まれて笑う千尋の姿が見えた。
コート分の距離しか離れていないはずなのに、その距離を凄く遠くに感じる。
澤「…早く勝って千尋を連れ戻すぞ!」
全「オウ!!」
絶対に負けたくない、負けてたまるかと、そう思った。
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りんねむ(プロフ) - 零さん» そんなことないです!更新しようと思ってます! アニメも最終シーズン動き出したみたいですしね!!頑張って面白い話書いていきたいと思います!! (2022年9月5日 0時) (レス) id: a65ebb8e54 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - 凪さん» 返信遅れてごめんなさい!コメントありがとうございます!( *´꒳`*) また、更新していきたいと思います! (2022年9月5日 0時) (レス) id: a65ebb8e54 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - この話ってもう更新されない感じですか?😭この話春高までやって欲しいです。おもしろくて一気見しちゃいました。更新楽しみにしてます (2022年9月4日 19時) (レス) id: 3b18e7e712 (このIDを非表示/違反報告)
凪 - とうとうシーズン4ですね おめでとうございます! りんねむさんの小説、いつも楽しみにしてます。これからも無理のないよう頑張ってください (2020年7月19日 23時) (レス) id: 2e6c097ff9 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - 鬼刀茜さん» 120話が"烏飼"になってました!先程"烏養"に訂正しました!御指摘ありがとうございます!m(_ _)m (2020年3月26日 13時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんねむ | 作成日時:2020年1月11日 10時