ep.97 不安 ページ6
『今日もありがとうございました!』
べ「いいえ。また飲みましょうね?」
『はい!よろしくお願いします!
あ、そういえばバーボンさんってまだ会えなさそうですか?』
べ「え?」
店の外でベルモットさん達と別れの挨拶を交わす。3人は今夜もココに泊まる様だ。私のお見送りをしてくれている。
ふと、未だ顔を合わせていないバーボンさんの事が気になったので聞いてみる。
『まだ会ってないなぁと思いまして。』
ジ「あんな奴会わなくていい…」ボソッ
べ「フフッ…いいわよ。また今度声を掛けておくわ。貴女が会いたがってるってね。彼も会いたいって言ってたし。」
『ありがとうございます!じゃあまた!おやすみなさい!』ニコッ
べ「おやすみローズ」
ジンさんが何がボソッと言っていたけれど、あまり良く聞き取れなかった。ベルモットさんが笑っていたから、大したことではないのだろう。
最後にもう一度皆さんに挨拶をして頭を下げると、いつもの様にウィンクをして私のハートを射止めにくるベルモットさん。
かっこよく右手だけを少し上げるジンさん。
控えめに手を降ってくれるウォッカさん。
それぞれの反応に笑みをこぼしつつ、私は帰路についた。
『…23:30か…』
今夜はジンさんたちの都合で早めのお開きとなった。なんでも、ジンさんたちは明日大事な仕事があるとか。
『皆頑張ってるんだなぁ…』
夜の闇に自然と声が漏れる。
潜入捜査開始まであと数日と、時は迫っていた。降谷さんから直接頼まれた仕事、失敗は許されない。弱音なんて吐いている暇も無い。でも、捜査の事を考えると不安に押しつぶされそうになるのだ。…本当に情けない。
この不安をどうにかできないものか。私は考えた。そしてある一つの事を解決策として驚いた。あ、でも…
『…まだ起きてるかな…起きてますように。』
私は潜入捜査に対する不安を少しでも和らげるため、
夜分遅いので、彼が起きていることを願いながら足を速める。
静かな住宅街には私のヒールの音が規則正しく響く。月明かりに照らされて、目の前に浮かび上がる自身の影を見つめながら、私は物思いにふけっていた。
『あ、明かりついてる。…良かった…』
目的地に到着し、中を見るとどうやら起きている様だ。私はホッと胸をなでおろしインターホンに指を伸ばす。
明かりをつけたまま寝てなんかいないよね?…そんな心配をしながら
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りんねむ(プロフ) - コメント、応援ありがとうございます!これからももっともっと楽しんで頂けるよう頑張ります!! (2020年4月11日 2時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
#Marisa - めちゃくちゃ面白いです!これからも応援してます!更新頑張ってください! (2020年4月11日 1時) (レス) id: 12856f7fd8 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - イアデビルさん» コメントありがとうございます!!頑張ります!!(^_^)丿 (2020年4月4日 17時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - 面白いです!更新待ってます!頑張ってください! (2020年4月3日 13時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - ルイさん» コメントありがとうございます!ファミリー揃うのマジか!!って感じです!私も公開日に絶対見に行きます!(^^)v (2019年12月6日 16時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんねむ | 作成日時:2019年11月25日 0時